1年生 体育 ボール運動

TOSS岡山サークルMAK   岡山市立大野小学校 吉田 真弓


 1年生の体育の時間は、空白の時間を作るとすぐに騒ぎはじめてしまう。
事前に教師が、きちんと1時間の計画を立てておく必要がある。
 ここでは、1年生のボール運動の時間を準備運動からスムーズに流れていく計画をのせていく。

  

1時間目  「中あてドッジボール」
   (体育館)

1 準備運動   リズム太鼓で導入する。

 もちろん体育館に入ってすぐに、いきなり太鼓をならす。整列はしない。

鼓にあわせて歩きなさい。
できるだけひとがいないほうに歩きなさい。

 ・時々太鼓を2回たたいてストップさせ、友だちと間があいているかどうか、確認しながら進めることで間を意 識して歩くようになる。
 ・つづいて、「走る」「スキップ」を何度か繰り返して運動させる。

太鼓の数のグループを作りなさい。
できたグループはすわりなさい。

 ・早いグループをほめる。
 ・男女が入っているグループは、特にほめる。
 ・最後に2人組にする。

2人組でジャンケンをしなさい。
勝った人は、体育館の2階の窓を開けます。
負けた人は、下の窓を開けます。
太鼓が鳴ったら、先生のまわりに集まってすわりなさい。

 ・体育館の窓が開いてなかったので、この指示を出した。
  初めて窓を開ける1年生でも、あっという間に窓が開いて準備ができた。
 ・子どもでは終了が見えないため、全部が空いたことを確認して教師が太鼓をたたき、集合させる。

近くの人とジャンケンをしなさい。
3回勝ったらボールを取りに来ます。
まけたら、他の人を捜してジャンケンを続けます。

 ・ボールに殺到しないための指示である。
 ・負け続けて、相手がいなくなった子には、教師が相手になる。

ボールを持ったまま、歩きます。
お友達のいないところに歩きます。

 ・りズム太鼓での歩きの発展であるので子ども達はうまく間をあけてあるいた。
 ・ボール運動ができるぐらいの間隔が、自然にとれている。

ボールを投げて、キャッチします。
落とさないように気をつけます。
ボールの取り方には2つあります。
「かかえとり」と「はさみとり」です。
まず「かかえとり」で3かいとれたらすわりましょう。

 ・「かかえとり」と「はさみとり」を実際にやってみて、言葉を教える。
 ・声をかけるだけで、次の運動にスムーズにすすむためである。
 ・続いて、「かかえとり」で3回させる。

ボールを投げて、1回手をたたいてキャッチします。
3回とれたらすわりましょう。

 ・高く投げることを意識させる。

2回手をたたいて取りましょう。
できるだけたくさん、手をたたいてキャッチします。
何回たたけるかな。制限時間は、1分です。

2 中あてドッジボールをする。

太鼓の数でグループを作ります。

 ・4人グループを作る。

グループごとに一列で並びます

 ・列ごとに番号をつけて、グループの番号とする。
 ・番号をいったグループから、ボールをかえす。 
 ・1と2、3と4、5と6、7と8、でドッジボールの対戦をすることを告げる。
 ・「中あてドッジボール」のルールを説明する。

「中あてドッジボールをします。」
外野は内野の人をあてます。内野の人は逃げるだけです。
内野の人が当たったら、外野に1点です。
外野の人は、投げても転がしても良いです。
内野の人は、ボールをとっても構いません。ボールを取ったら、外野の人に渡します。
3分間で、外野の内野が交代します。
多く得点をとったほうが勝ちです。

 ・2つのグループごとにボールを1つづつわたす。

ボールを渡したチームが始めに外野をします。
外野に移動しましょう。
2セットします。
2回交代したら、終わりです。
終わりの合図があったら、ここに集まってすわりましょう。

 ・ここでの目当ては、「投げること」よりも「逃げること」である。
 2セット12分がおわったら、集合させ、指導を入れる。

ボールから上手に逃げるためには、次のどれがよいでしょう。
1 投げるひとにおへそをむける。
2 なげるひとにかたをむける。
3 なげるひとにせなかをむける。

 ・もう一度同じチームで、同じコートで対戦させる。
 ・2セット12分で終了。

3 片づけ
 ・にげる目当てが守れたか、挙手をさせて確認する。

それぞれのチームで「ありがとうございました」の握手をします。
勝ったチームが、ボールを片づけにいきます。

                  

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