同時進行の道徳授業 3年生  
                        TOSS岡山サークルMAK 吉田真弓
                        岡山市立大野小学校勤務    
10月3次  「水飲み場」4−@ 公徳心・規則尊重

   「心のノート」を使ってみる。

1 資料「水飲み場」を読む。

水飲み場は,みんなで使う物です。
次の3人の人はどうしたのでしょう。
花を捨てた人は。大切に使っていない。
よしおくんは,使わなかった。
ひろ子さんは,みんな使えるように,きれいにした。
自分は,どの人に近いですか?

○挙手で確認する。

おなじ水飲み場でも,3人とも使い方が違いますね。

2 「阪神大震災」から,きまりについて考える。

「みんなで使う物は大切に使う」というのはきまりですね。
身の回りには,色々なきまりがあります。

○だまってスライドショーを提示する。(パワーポイント)

何の写真でしょう。

阪神大震災の画像を2枚。

阪神大震災の写真です。
1995年,今から6年ほど前,6000人以上の人が,この地震のためになくなりました。

○次々に写真を提示する。

家は崩れ,大きな高速道路ですら,ひっくり返ってしまいました。
神社も足下からくずれていまいました。
大変な地震でした。

○テンポよく進める。

多くの人が,今夜寝る家もなくしました。
当然のことながら,食べるものは何もありませんでした。
想像も付かないような状況です。
阪神大震災を外国の人が見て,驚いたことが3つあるそうです。
その一つは,当時の総理大臣 村山総理が現場にjかけつけるのが遅かったこと。
もう一つは,こんなひどい状況にあっても,「みんなで騒ぎ立てて,おおさわぎになること(暴動と言いますが)が起きなかったことです。」

○スクリーンに出していく。

さて,もう一つはなんでしょう。

○数人に挙手指名する。あくまでもテンポよく。

答えは,「心のノート」にあります。

○「心のノート」P・66〜67を開かせる。
 長い列を作って,食べ物・水をもらっている写真を指し示す。

食べ物は,お店では買えません。お店もこわれてしまったのですから。
食べ物は,ボランティアなどが少しずつ配ってくれました。
「たき出し」といいます。
また,水まで「配給」といって順番にもらわなくてはなりません。
少しずつの人ずうしかもらえません。
そのために多くの人が,長い列を作って待っているのです。

○簡単に説明する。「たき出し」の画像。

長い長い列です。
ずいぶん長く待ったことでしょう。
外国の人たちは,日本人がこのようにきちんと列を作って待つことのすばらしさに驚いたのです。
だれかが,きまりを作ったわけではありません。みんなで自然にきまりを作ってそれを大切に守ったのです。
大変なときでも,きちんときまりをつくって,それをみんなで守ったのです。
きまりを守らなければ,たぶんけんかが起こって,みんな水や食べ物はもらえることはないでしょう。
外国では,このようなことは決してできないのだそうです。
こんな日本をどう思いますか。

○すばらしい。

3 「心のノート」を読む。
○「心のノート」に書いてあることを読む。

「どんなときでも,やくそくやきまりを大切にする・・・これが人間のすばらしさです。」

「やくそくやきまりを守るから,仲良く生活できる」のです。
自分が,特に守りたいと思うきまりをP・69に書いてみましょう。


4 感想を書く。

今日の授業の感想を書きましょう。


参考文献
  「阪神大震災を通して日本人の気概を授業する」甲本卓司氏

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