同時進行の道徳授業
TOSS岡山サークルMAK 吉田真弓
岡山県岡山市立大野小学校
4月1次 授業開き
心がふれあえる学級作りのための道徳授業開き
インターネットランド bQ210103 三浦 弘氏の実践
学級作りの第一歩を踏み出す良好な人間関係を築き上げるための授業である。
ねらい
クラスの全員と握手したり、自由に会話したりするなどの体験活動を通して、さまざまな友達と楽しく触れ合うことができる。
なお、展開に当たっては、グループエンカウンターの方法を取り入れた授業を試みる。
授業の流れ
発問1 出合いから今日まで何日たちましたか。 |
「うーんと、10日くらいかな。」「7日くらいだよ。」などの声。
指示1 目をつむりなさい。 |
説明1 出合ってから1週間が過ぎました。しかし、まだ一度も口をきい たことのない人がいるかと思います。 人と人が心を開いて、隠し事なく心の交流をすことは、とても楽しいこと です。そこから学校って楽しいなと思えて 来るし、頑張るぞという気持 ちもわいてくるものです。 今日は、そんな学習をします。 静かに目を開けなさい。 |
指示2 それでは、これから、やめというまで自由に席を立って歩き回っ てもらいます。 歩き方で、みなさんを占って見せます。はい、どうぞ。 |
おもむろに、周囲の状況を見ながらゆっくりと席を立ち始める。
始めは動きもぎこちないが、慣れて来ると小走りの子供も現れるようになる。
指示3 やめ。自分の席に戻って座りなさい。 |
説明2 人について歩くのは、人に頼ろうとしている人です。 小走りに動く人は、ちょっぴり目立ちたがりの人。 ポケットに手をつっこんだり、体を触っている人は、ちょっと自分に自信 がない人、自分の心を外に充分に開いていない人です。 |
指示4 もっとゆったりと自分自身を感じながら、もう一度歩いてごらん はい、どうぞ。 |
先程よりも動きは滑らかになる。2回目なので、やんちやな3年生も喜々として乗ってくる。
指示5 「だーるまさんが、こーろんだ。」「ストップ!」 その場で聞きなさい。 |
指示6 これから出合った人と、片っ端から握手してみなさい。 24人クラスですから、23回握手しなくちゃいけませんよ。必ず全員と 握手するのです。速く終わった人から席に着くんだよ。 誰が一番速いかな。始め。 |
子供たちは、ゲーム感覚で乗り乗りである。全員座ったのを見計らってから、こう告げる。
説明3 見ていると、目を合わせず手を触っているだけの人がいました。 |
黙って、次のことわざを板書する。
『 目は口ほどにものを言う』
発問2 これは、どういう意味だと思いますか。 |
子供たちは、上手く答えられないでいたので簡単にその
指示7 目を合わせ、線で結び、しっかり握らないと握手とは言えないの
です.
では、もう一度握手してきます。 ただし、男子は女子と、女子は男子と握手をしてきます。 全員としっかり握手できたら席に戻りなさい。 はい、どうぞ。 |
意味を説明した。
黙って子供たちの様子を観察した。てれのある子供もいるが、先程よりは少し余裕を持って活動している。 全員席に着いてから言う。
説明4 ( )さんは、相手の目をしっかり見て握手していました。 また、( )さんは、にっこり笑顔で相手と握手していましたね。 そして( )さんは、「こんにちは。」という言葉を添えていましたよ とってもすばらしいです。 このような態度というのは、とっても大事なことなんです。 相手と会話するときも、そのようにすると相手はとても気持ちがよくなる んです。 |
説明5 今日はたくさんの友達と仲良くできましたね。 誰とでも気軽に話せる仲良しクラスにしたいですね。 |
反省
原実践では,この後2人組で質問し合うようになっているが,時間切れになったため,ここで終了した。
話をした方がよかったのだろうか。
和やかな雰囲気で,道徳の授業開きとなった。