『屋外LAN』に関係して、『FWA』の位置付け
 ラスト1マイルではないですが、設備を効率的に配備してインターネット環境のサポート・エリアを拡げたいというニーズが生じてきます
 デジタル・デバイド・・・・中山間地域や、諸島エリア等では、この問題を避けて通ることは出来ません
 その解決策は・・・・と言えば、きっと無線の利用しかないと思われます(地上波か衛星か)

 その一方で、2.4GHz帯の屋外利用については限界が来ている、そんな地域もでてきました(混信等により、規定のスループットが出ないなど)
 新たな屋外利用の方策として、5.6GHz帯屋外無線LAN(W56規格/AP側で、他の妨害を与える可能性が生じたときは、自身でそのCHから逃げる機能の内蔵が必須)の登場もありましたが、このキャリアセンスのような機能が働くと、しばらく通信が途切れるため、実用性で問題になるケースが多いと言うことから、屋外で広い範囲を対象とするのではなく、小さなサークルで多くのユーザーをというのが、このW56の屋外利用の基本的なスタイルとなっていることと思います
 そして本格的というか、無線従事者資格が要求される登録許可制のFWA(802.11j)があります
 当初は、官公庁などにしか使用が認められていませんでしたが、今では一般の企業でも導入が可能になっています(いわゆる規制緩和!)
 こちらは、登録制と言うこともあって(毎年、電波使用料が必要/業務用無線機扱い)、上記、混信問題等につきましては、極めて優位というか問題になることはないと思います
 
802.11j 4.9GHz帯 50mW/MHzと高出力(802.11a/gは、10mW/MHz)
54Mbps/s こちらは 802.11a/gと、同じ最大伝送速度
無線局として登録・運用するには、第三級陸上特殊無線技士以上の従事者資格が必要
 FWAの利用は、登録制で(装置本体は、技術適合基準証明を受けているので、総務大臣の登録許可を受けるだけで開設できます)、技術操作(運用)には第三級陸上特殊無線技士以上の資格を持つ方が必要になります(専任者登録が必要)
 802.11a/gのように、誰でもOK・・・でないところが、逆のメリットになろうかと思います
 より重要度の高いインフラ構築を無線で・・・というように考える利用先にも、うってつけの方法でしょう
 ここでの注意点
 FWAは、基地局と移動局との間の通信、と言うのが基本です
 一般の2.4Gブリッジのような、中継は出来ません(基地局どおしの通信はできません)

従事者をおいてでも、高速・安定な通信を 『FWA』
 ここでは、規制緩和で全国的に使用が可能になった 802.11j 4.9〜5GHz帯を使用する無線LANシステムを簡単にですが、ご紹介いたします

 暫定的に使用が可能であった、5GHz帯については、その暫定期間であった平成29年11月いっぱいの運用しかできません
 5GHz帯 08CH、12CH、16CH は、使用できなくなります
 該当CHをご使用の場合は、専任の無線従事者の方により、4.9GHz帯のCHに変更していただく必要があります
BS-900/SE-900FW

BS-900は、FWAシステムのベースステーションです。BS-900を基地局として、端末となるSE-900FWを8台までブリッジ接続可能。インフラストラクチャモードでは128台まで接続できます。最大300Mbps(理論値)の高速伝送が可能です。屋内外を問わず、過酷な環境下や寒冷地でも運用可能な堅牢性と、広い動作温度範囲(-20〜55℃)を実現し、設置場所の自由度を高めました。また、セキュリティ面でも、IEEE802.1X、WPA、WPA2にも対応し、秘匿性の高い通信を実現しています。

【おもな特長】

  • 8台までクライアントをブリッジ接続し、ラストワンマイルの無線通信を実現。
  • 耐候性に優れた防水・防塵構造(BS-900/IP67※1,SE-900FW/IPX4※2)。
  • 2ストリームで、最大300Mbps(理論値)の伝送速度を実現。
  • ワイドな動作温度範囲:-20〜55℃(コールドスタート※3は0〜55℃)。
  • IEEE802.1X、WPA、WPA2に対応し、高度なセキュリティを実現。
※1 試験用粉塵を1m3あたり2kgの割合で浮遊させた中に8時間放置したのちに取り出して、機能することです。水深1mの静水(常温の水道水)に静かに沈め、30分間放置したのちに取り出して、機能することです。
※2 いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響のないことです。
※3 電源を完全に切った状態から始動させること。

高利得パラボラアンテナ(φ600)を対向で使用することにより、見通し最大約10Kmを結ぶ通信が可能です

         山頂に設置した中継局の例
        電源については、独立電源です
当初から想定された使い方としては、光ファイバーの代わり・・・すなわち幹線を引くところに採用されることがほとんどでした
従いまして、通信の形態はブリッジ・・・・HUB間を結ぶイメージで、1対1の通信しかできませんでした
この度、発売される新型 BS−900/SE−900FWにおいては、1対N(とは言っても最大8まで)の通信(ブリッジ接続)を可能とします
従来からは、画期的な変貌!です


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