地方を取り巻く諸処
■限界集落
 いまや地方に100%当てはまるような状況があると考えられます
 そこに住むものとしては、まるで地方は、都会の人材供給元か、と思えるくらいです
 政治においても、地方を維持することが、ひいては日本の国土を守るということに繋がるというような意識は、全く無いように見えてしまいます
 1.自然豊かな国だから水にも苦労しない、周辺海域では魚ほか海産物が得られる
 2.河川の供給するミネラルが、豊かな海を創造する
 この豊かな自然を維持してきたのは全て、中山間地域と言われるところでの人の営みです
 自然との共存、これを地域に暮らす方々自らが実行してきたからこそ、今の日本の暮らしがあると言えるでしょう
 これが、過去の話になるかも知れないという危機感を覚えます

■観光立国のスイス
 牧歌的な暮らしを見せるために、国がその維持費を支払っている例です
 牧場をトラクターが走り回っていては、観光シーンにはなりません(観光客の持つイメージに合わないシーンに)
 まして、山麓に施設栽培のハウスばかりが目については、大自然の景観も台無しです
 昔ながらの暮らしをして見せることで、
 1.その営みが観光資源になる
 2.自然を維持、守ることが出来る → 観光資源の維持
 暮らしのために効率/生産性を追うのではなく、国(観光局)がそこに暮らす家族の生活の保障をする(サラリーマン以上の年間費用を支払っている)ことで、昔ながらの暮らしを続けてもらっている、です

■日本の農業・林業・畜産業
 効率の良い環境下における農業成果を基準に、そこに見劣る部分を補填しているかの施策に見える助成です
 自然という観点を無視した、消費地が近い大規模農場と、イナカの自然と共存している農園を比較して、生産効率の悪い部分だけを見て補填して、国は地方の農業・林業・畜産業を支えているとでも言っているかのような施策に見えます
 自分たちが自然を、日本国土をも守っていると言うくらいの意識を持ってもらえるくらいの「やりがい」が得られる地方の暮らし、これを目指したいものです
 現に、オーガニックな暮らしを体験したいという観光客(バックパッカー)は多くいらしています
 地方の暮らしに憧れている・・・まさに地方の見直しに繋がることで、地方が商品になると言うことに他ならず、これは海外勢に限らず、国内でもニーズは生まれています

■地方創成
 地方に人が暮らさないと何の意味もありません
 鳥獣害対策も手がけていますが、そこに人が暮らさなくなるのであれば、今やっていることは将来に向けて何の意味もありません(むしろ、無駄かも知れません)
 生活が継続できてこそ、そこに人が住み続けられることになります
 跡取り息子も帰ってこないところに、他人さまの息子に来てくれなど言えるはずもありませんし、例え無理して連れてきても、きっと長続きはしません
 地域、自然を維持するというキーワードを外すことなく、出来る生産的活動、これを地方に持って行く、あるいは育てることを考えないといけません
 まずは、跡取り息子に「帰ってこい」と言える環境作りです
   
以下、本来の日本人の持つDNAから
今これからの時代こそ、日本の時代
=
実現のためには=
1.日本の文化、日本人の気質
2.具体的な施策
1.日本の文化、日本人の気質
 最近は、自信を失った日本人が増えたように見受けます
 いや、国全体が自信を失ったようにさえ見えます
 相手の土俵で勝負をすれば負けるのは当然・・・・勝負の世界では定説でしょう
 如何に自分のペースで勝負できるかが、勝敗を決め、勝つことで自信がつく・・・
 ところが、勝負に負けっ放しでは、自信喪失も当たり前・・・

 今の日本は、もしかしたらこんな状況下にあるのかも知れません
 原料を産出しない加工立国の日本ですから、原料の輸入にも、加工した製品の輸出にも、全て相手があります
 その相手の文化(特にお客さま側)のまねごとをして、すなわち相手の土俵で勝負をするから勝てない・・・こう考えてみてはどうでしょう
 勝つにはどうする? そう、自分の土俵で勝負を挑めばいいことになります
 
 さて、道路をつけようとしたら、その計画ルートに樹齢数百年の大きな木があったとします
 欧米なら、その木の真ん中に穴を開けて(トンネルにして)道路を通すでしょう
 日本ならどうでしょう
 今の日本なら、欧米のまねをして?しまうかもしれません
 が、古来の日本であれば、しめ縄を巻いて、お神酒を供えて、道路は迂回して作ったでしょう
 自然を征服するのは人間である・・・というキリスト教というか欧米の文化と、自然を敬い、共存を図ろうとする日本の文化とは全く異質なものです

 その異質な文化を持つ世界での勝負は、違う文化をもつ日本人の負けが続いた・・・すなわち相手の文化に立って勝負できるほど相手の文化を理解できていない日本人の姿があることになります
 この理解を進めることも、もしかしたら必要な事かも知れません

 21世紀を迎えるまでは、この欧米的な文化に沿った発展があったことは間違いない事実です
 21世紀を迎えた今はどうでしょう???
 自然を大切に、地球にやさしく・・・・人は自然の中に生かされている(お釈迦様の教え?)
 これぞ日本人なら誰でも持っているはずの日本の文化そのものです 
 むしろ日本古来の文化を大事にすることのほうが、今や世界のメジャーになれる早道かも知れません

 このように考えれば、今これからの時代こそ日本人の時代だと言うことが出来ます
 問題なのは、今の日本人は日本古来の文化を否定したというか、効率優先とか言う欧米の物差し(文化とまでは言いにくい!)を持ち込むことで、受け継いでいない人がほとんどという実体でしょう

 一方、食料品問題では、中国に代表される輸入先(農産品輸出国)の工業化が進むことで、彼ら自身の食糧確保さえ困難な時代がやってきます
 その時、日本はどう対応できるのでしょう
 現在の日本は、食料自給率が20%台というお寒い状況です

 そんなこんな観点から、素人が農業関連に取り組んでいます(生まれはイナカです!)
 ある意味基本に忠実に、ある意味素人判断で!?



 そもそも我々日本人は、農耕民族であり定住民族です
 西洋の騎馬民族のように、住めなくなれば新天地を求めて・・・すなわち生活環境の使い捨て発想はありません
 でも、この地球を使い捨てに出来るはずはありません
 環境重視の暮らし・・・・日本人をはじめとする農耕民族に欧米の騎馬民族が勝てるはずはありません
 それは歴史が証明しています
 
2.具体的な施策
 今の国策・・・農林水産関係に関して申し上げれば、現地には人がいることが前提のものばかりです
 実際(現状)は、現地には人がいません
 もし、おいでになったとしても、それはお年を召した方々です
 一言で言えば、このギャップが国策として有効に機能していない一番の原因だと思っています
 やはりそこに人がいるから出来る、人がいなければそこに人が出かけるような仕組みを作り必要があります(居住するのがベストかも知れませんが、そのことに固執すると旨くできないことは、ここしばらくの取り組みで実証されています)
 その上でやっと具体的な取り組みが出来ることになります
 すなわち、一つ一つのメニューではなく、システムとして全体を捕らえた事業が出来るような予算建てが国策として必要不可欠であろうと思います

 1.お年を召した方が最期まで生き甲斐を持って暮らせるために
   ・鳥獣被害対策
   ・後継者の養成
    若い後継者(農業を習いたい人)が出来れば、間違いなくお年寄りは元気になります
    もしかしたら、いえ間違いなく介護施設のニーズは減る、です
 2.通いの農業
   ・別に工場・会社だけが通う先ではありません
    一般に通勤も逆方向でスムーズ(CO2削減にも!)
    子育てなど社会サービスを普通に受けるには、生活はある程度の街でなければ難しい
    が、仕事をイナカですることは、大きな問題にはならない
 これらの具体的な取り組みが必須かと思います
 街の飲料水・工業用水の確保、養殖など水産業の活性化にも、中山間地域の保全は必要不可欠です

 私ども、鳥獣被害対策・遠隔(通いの)農業に関わるものの目、すなわち特定の分野からこの業界をのぞき見しただけでもそう思います
 


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