野猿被害防止対策研修会でお目にかかることが多い、この世界の第一人者でいらっしゃいます
あの、誰にでも、どこにでもある資材で作れる猿侵入防止柵 『猿落君』 の発明者でもあります
詳しいお話は、きっと色んなところで発表なされていると思いますので、ここでは一聴衆者のメモ/抜粋としてご紹介させていただきます

集落で取り組む猿害対策
奈良県農業技術センター 井上 雅央
2004.10.28

勉強不足、いや間違いだらけの猿知識/猿対策
「サルが里に下りて来だしたのは、山が開発されたから」・・・は間違い
「集落で餌付けをしているから」・・・が正解
「柿は、みんなサルにやられて収穫できない」・・・は、「柿は全部サルの餌付けに使ってます」と同じ
・空向け花火・ならせっぱなしの爆音機は、サルを鍛える
・収穫に関係ないものを食っているのだから放っておけばいい・・・は、とんでもない間違い
・「もっと良い柵」などない
・隣が囲いをしたからうちの被害が増えた」という考え自体が間違い
・金網の檻で囲った畑も餌付けを進める
・「山に猿のエサとなる果樹を植える」のは逆効果以前の問題
猿対策が出来ているかどうかの目安は『ウンコ』
集落内にサルのウンコがあるようでは、負け戦
サル対策の順序
T.サルについての勉強(勉強会・研修会には集落の70%以上の方の参加を)
   なにがサルの餌付けになっているかを知るところから
   かわいいと思ってみているだけでは、サルに「人間って怖くない」と教えているようなもの
   特定の人だけ頑張って追い払いをしてもだめ
U.守れる畑・守れる集落への変身(サルにとって行きたくない場所に)
   畑の見直し・作業の見直し(高所に実が残るような栽培をしない)
   放任果樹をどうするか
   見通しの良い集落に
V.可能なら畑を囲ってみよう(猿落君でもなんでもいい、侵入に手間取ることを目的にすればいい)
   柵は、あくまでエサ鳩認識させないための手段
   侵入に手間取っているうちに、人がどやどや出て行けば良い
W.有害駆除など

T.U.をせずにV.W.ばかりを行おうとするところに効果が上がらない原因がある
T.U.は、防火  V.は、初期消火  W.は、消防による消火活動と同じ
役所に対して猿害が減らないと言っているのは、この地域に火事が多いのは、消防の消化活動能力が低いからだ!と言っているのと同じ
いらだち解消が対策のポイント
T.農家
   自分で自分の畑を守れない<いらだち>
   どうすればいいのか?を聞いているのに答えが返ってこない<いらだち>
U.行政担当者
   せっかく補助事業を行ったのに農家がきちんと対応・管理をしてくれない<いらだち>
   農家ではなく、推進したメーカー側の対応や、保守を考慮しないで推進した側に責任がある
   農家の目的は、対策ではなく収穫を増やすこと
   また、担当者が頑張りすぎると農家が引いてしまう  努力しているつもりが空回りになる<いらだち>
作ってはいけないこと
その1.サルが来て食べても怒らないエサとなるもの、あるいはエサ場
     子どもの教育も同じです
     してはいけないことは、それが自分に直接関係があろうが無かろうがさせてはいけません
     追われなければ、サルにしてみれば、集落でエサを食べることで人には追われないことを学習します
     次々とサルたちがエサを食べにやってくる・・・その集落は、彼らのエサ場になります
その2.対策をやる人とやってもらう人
     あの人(役所・猟友会)に頼んでいるから何とかなる、あの人だから出来る・・・傍観者ばかりでは、集落を
     守ることは出来ません
     誰にでも出来ること、集落の人たち全員が目的を同じくして行うことが基本中の基本
     自警団・追い払い部隊などは、参加する人と参加できない人を生み出す
     駆除や捕獲を主体にすれば、農家はひたすら成果を待つしかありません
       

猿害でお困りの地域の方へ
 ライブで井上 雅央さまのお話をお聞きになること(対策研修会の開催のおりには、ぜひ講師で呼んで欲しいと事務局にお願いして下さい/井上さまは、きっとご迷惑!?)、あるいは奈良県果樹振興センターで行われているサルから守りやすい畑作りの現場(猿害防止展示コーナー)へお出かけになることをお勧めします
 また、その地域でサルたちの行動域調査をなさっていらっしゃる方の情報・・・この地域のサルたちは、どんなところを、どのように移動しながら、どんなものをエサにしているか・・・この情報もとても大切です
 どの対策も効果のない物はありません
 ただ、相手も学習し慣れますから、常にその先の対策を行い続けることが必要です
 ある対策をしても、ここを破られた・・・のであれば、その対策が無効なのではなく、その破られたことに対して次の対策を打つのです
 また、予防と言うことが大きなポイントです
 これらのことを続けることが、間違いなく集落を猿害から守り、農家の収穫を増やすことにつながります

予知・予防に貢献する サル接近警戒システム=猿人善快= のご紹介は → こちら

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