ハイブリッド発電システム
1.ハイブリッド発電システムとは
太陽電池や風力発電機、水力発電機などの異なった種類の発電機を組み合わせた発電システムのことをハイブリッド発電(複合発電)システムと呼びます。
風力発電と太陽電池の組み合わせ例が最も多く、特に実用目的の小規模な発電システムでは、風力発電機単独で用いられることはかえって稀で、太陽電池と組み合わせたハイブリッド発電システムが採用される場合が多いのが実情です。
2.ハイブリッド発電システムの特徴
自然エネルギー発電は、自然をパートナーとする気まぐれ的な発電方式ですので、特性の異なった発電機を複合利用することで、偏った発電特性を平均化できるメリットがあります。
日射量が多く得られる春から秋にかけては太陽光発電が活躍し、日射量が不足しがちで平均風速が大きくなる冬季間は風力発電が活躍するなど、相互の負特性を補い合うことが出来ます。
短期間で言えば、晴れると風は止み、天気が崩れると風が吹く・・・こんなことも言えますから補完し合うと言うのはメリットがあります。。
また、太陽光発電だけでは発電量がギリギリで、バッテリーが放電気味になるようなケースでは、風力発電機を付加することによって、不定期的に風力発電による大発電が得られますので、バッテリーを満充電状態にリカバリーすることが出来、バッテリーの長寿命化にも寄与することが出来ます。
3.ハイブリッド発電システムの構成
ごく一般的な風力発電機と太陽電池によるハイブリッド発電システムのバッテリー充電回路図を以下にご紹介します。


基本的には、通常の風力発電システムの充電制御回路に、太陽電池を付け加えただけの内容です。この場合、一括して転換負荷制御器(レギュレータ)により過充電を防止しますので、太陽電池にはチャージコントローラーは必要ありません。ただし、太陽電池に逆流防止用のブロッキングダイオードが内蔵されていない場合は、バッテリーと太陽電池の間に逆流防止用のダイオードを挿入します(ご使用になる太陽電池にブロッキング・ダイオードが入っているかどうかは、太陽電池の販売店かメーカーにお問い合わせください。)。

転換負荷制御装置は、C40、C60などの転換負荷モード付きのチャージコントローラーを使用し、適切な容量の余剰電力投捨用負荷(通常は、ヒーターなどの発熱負荷です)を接続します。
また、風力発電機に付属(又はオプション)しているレギュレータの容量の範囲内であれば、風力発電機用のレギュレータをそのまま利用することも可能です。

ハイブリッドシステムは、それぞれの機器の容量などを的確に見積って、相性よく組み合わせる必要があるため、使用する機器の特性や性能についての知識が必要となります。

ハイブリッドシステムをご検討される際には、事前にお問い合わせいただくことをお勧めいたします。

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