ICOM IC−R9000
写真は、IC-R9000のLCD改造版です IC-R9000Lではありません、念のため
ローデシュワルツ(Rohde & Schwarz)、Watkins-Johnson、国産ではAnritsuの受信機に対抗か?
おそらくですが、性能は先輩プロ用受信機同等以上、価格はその半分以下を目指そうと計画されたものでしょう

1989年の発売で、デザインからしても当時の最高級トランシーバ、IC-780(1988年発売)の受信部がベースになったのではないかと思われます
¥598,000が標準価格であったと思います(先輩プロ用受信機は、200万以上してたような・・・)
アマチュア無線発、プロ用受信機という流れ・・・・良いですねぇ、これぞ学究無線の筆頭がアマチュア無線である実証です(昨今、学究無線と言う言葉が忘れられています!)

上写真は、前期モデルであろうCRTユニットをLCDユニットに交換した後のフロントパネル面です
なんとなくですが、この方(LCDパネル)が、今風のマシンに見えます
ラックマウント金具が鋳物で、いかにも高そう!

IC−R7000は、モニタあるいはBGM用?に2台持っていますが、ここまで本格的な受信機を手にするのは初めてです
本機ですが、言わばスペアナの向こうを張ったようなスペックです(デジタル化したIC−R9500には、とても及びませんが、価格も3倍ですから!)
受信周波数範囲:100KHz 〜 1999.8MHz(ほぼ2GHz!)をフルカバー
SSB.CW.FSK.AM.FM.WFMに対応
±200KHzのスペクトラムスコープ機能
1000CHメモリ
±0.25PPM以下の周波数安定度
多彩なスキャンほか、使い勝手を向上させる多くの機能を内蔵
  Sメータスケルチ/3段アッテネータ/混信除去機能/4系統のアンテナ入力 etc

プロ用受信機・・・200万以上していた時のこの性能、この価格
きっと総務省(当時は郵政省 総務省の誕生は、2001年)ほか、世界の政府系機関から、多くの引き合いがあったことと思います

今回は、高性能受信機を手にしたいと言うより、ディスプレイの交換という興味から、入手したというのが本音かも知れません!?
どなたかにQSYしたいというOMさんからのお声がけが、入手のきっかけです

厳めしく見えます
ラック取付用の金物がそうさせているのでしょうか?

大きいです!
424wx150hx340d(突起物別)
重量は、約20kg
本機は、きっとそこから−1.5Kg!?
こちらは底面です

455KHzクリスタルフィルタ
±1.2KHz/FL-44A
±250Hz/FL-52A

455KHzセラミックフィルタ
±15KHz CFW455B
±7.5KHz CFW455E
±3KHz CFW455HT
±1.2KHz CFJ455K5


離れて右に縦に見えるのが
±3KHz/FL-117
こちらが、リアパネル
縦置きしても大丈夫なように、丈夫なスタンドが用意(セット)されています

さて、ここからが本題と言うか、私の興味/趣味です
入手から25年以上経っていると思われますが、大事に使われていたようで(使用頻度が低い?)、CRTの焼き付きも起きていません

が、湾曲した表示には、なんとなく抵抗があります

その昔のTVは全部こうだったのですが、いつの間にか液晶表示(フラット表示)に慣れてしまった?ようです
実は、こんな安価な5”の液晶ディスプレイ・ユニット(VGAコントロールボード+5”LCD)を海外から入手する手配をしていました
入力は、アナログRGBとNTSC(2CH:AV1or2)の2種類に対応
接続端子はいかにも手作りっぽいものです(説明書の添付もありません)

もしかして、そのままIC-R9000のディスプレイと、置き換えることが出来るのではないかという期待がありました

電源容量12V2Aと書かれていたのですが、実際に測ってみると160mA程度だったので、元々CRTユニットに給電するコネクタから得ることにしました(0.2Aの記載ミスかも)
取り外したCRTユニットです(上カバーを外した状態)

もしかしたら他社の既製品かも知れません
いわゆるNTSCビデオ・モニタ・ユニットです

今となっては、ディスプレイ・ユニットが故障した、あるいは焼き付けを起こした場合の交換修理は出来ません
いわゆるメーカー修理受付終了状態です

後期製品(IC−R9000L)についても同様に修理受付終了となっていますので、このLCDパネルの流用という手も使えないと思われます
CRTユニットを外すと、ずいぶん間の空いた感じ、中央部に大きな空間が生まれます

CRTユニットへの接続は、電源ケーブル(6Pコネクタ)とNTSCピンプラグのみで、今回は、それらをそのまま流用(利用)することにしました
仮に、外部からDC12Vを供給して様子をみました

良い感じです!!
期待が持てます

本機の映像信号は、NTSCです
使用しないアナログRGB接続ケーブルは、取り外しました

あとは、大変な工作をすること無く、液晶パネルの取付が出来るかどうかにかかってきました
色々あてがって考えた結果、元々付いていたCRT保護材をそのまま活用することにしました
液晶パネルに合わせて、四方を糊付けしました

シリコンゴムもくっつけることが出来る接着剤が出回っています

CRT保護材を活用して固定することで、簡単にフロント・パネルから液晶パネルが脱落することは無いでしょう

VGA基板は、液晶パネルの裏面に、厚めの両面テープで固定しました
液晶パネルのフロント・パネルへの取付はOKとして、残りはCRTユニットの上に固定してあった基板と、新たに増えた液晶ディスプレイの設定(調整)ボタンが並んだ基板をどう固定するか・・・

写真のように、宙ぶらりんとはいきません
CRTユニットにも簡単に戻せるように、すなわちオリジナルに簡単に戻せるように、新たな加工はしないこととしました(マウント・ベースをひとつ取り付けただけ)

CRTユニットを取り付けていたビス穴を利用して、2つの基板を取り付けました
基板1枚を一点止めのため、操作をすることで(上から押さえることで)、半田面がシャーシにショートしないよう、厚めのゴム板を基板の下に両面テープで貼り付けています

これでオリジナル(CRTユニット)にも簡単に戻せますし、液晶ディスプレイ・ユニットもオリジナルのままです
今回の作業の結果、最終的に得られたパネル表示です
写真はハレーション気味に見えますが、表示の見え方に問題はありません(同じVGA!)

本体電源投入直後、右上隅に「AV」と緑の表示が出ますが(左写真で「BANK」に半分重なる)、これは信号入力選択表示で、時間と共に消えますので、これはご愛敬としましょう!

CRTのアンバー・イエローからは、少々刺激的かも知れませんが、そうそうじっとこの画面を注視することも無いであろうと言うことで、これで良しとしました
実際のところ、特に刺激的とも見えません
それより、フラットな画面が馴染みますし、受信機全体が垢抜けして見えます
外から見て思う以上に大型のスピーカーが内蔵されています

そして上蓋を開けるに十分な余長が見てある基板への接続ケーブル

上蓋にある小窓の下・・・時計用バックアップ電池などは、同じ位置ですがずいぶん奥(下)のほうに移設となりました(CRTユニットを外したもので)

本機をご使用の方で、CRT表示に問題を抱えた方の解決策になるかも知れません(外部ディスプレイを使う手はあります)

CRTユニットの発熱からすると、ずいぶん省エネに貢献すると思います
同時にいくらか軽量化、です(CRTユニット単体で、1740g)

2018.07   JA4FUQ

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