同時進行の道徳授業 3年生 
                                TOSS岡山サークルMAK  吉田 真弓
                                岡山市立大野小学校

11月 2時
         「おかあさん,泣かないで」    3−(2)生命尊重 

これから二つの質問をします。手を挙げてください。
今,何でもいいから,自分が真剣にまたは,夢中になって取り組んでいることがある人?

・5人ほど手を挙げた。

もし,今,自分のいのちがなくなってしまったら,後悔すると思う人?

・これには全員がてをあげた。

自分のいのちがなくなってしまったときの周りの人の姿を想像して見てください。

資料を読みます。

○ 資料「お母さん泣かないで」を読む。
○別のエピソードを読む。

ある小学校の1年生の男の子が事故でなくなりました。この男の子のお話をします。
男の子は,5人家族でした。
お父さん,お母さん,そして小さい弟2人。
男の子は,放課後,友達の家に遊びに行こうとして事故に遭いました。
頭を強く打ったために,意識が戻らないまま,2時間後に帰らぬ人となりました。
幸い顔には傷がなかったそうです。
眠っているようにしか見えないぐらい,きれいなお顔だったそうです。
その日の夜,両親と小さな弟たちは,この男の子のそばで添い寝をして一晩をすごしました。
小さな弟たちは,なきながら,お兄さんのそばで添い寝をしたそうです。
家族全員が,現実を信じられないまま,もうろうとした意識の中で夜をあかしたそうです。
 その男の子のクラスのともだちは,今でも友だちの死を受け入れられないまま,今でも悲しい不安な毎日をおくっています。
今まで元気だった人も,事故により一瞬にして命がなくなってしまう。そう考えると,いのちとは,とてもはかなく,尊いものだとおもえます。

3 以下,パワーポイントにより進める。

今日は,いのちについての勉強です。
詩を読みましょう。

○「いのちのバトン」(前半)を映し出す。
 題は見せない。
○ゆっくりと教師が読む。

   いのちのバトン

父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうして数えてゆくと
十代前で、千二十四人
二十代前ではーーーーー?
なんと、百万人を超すんです

過去無量の
いのちのバトンを
受けついで
いま、ここに
自分の番を生きている
それがあなたのいのちです
それがわたしのいのちです

こういう事です。

 ○黒板に図を書きながら,簡単に説明する。
 ○理解できたところで,後半部分を映し出す。
 ○教師が読む。

この詩の題は,なんだと思いますか。

○ノートに書かせる。
○数人に発表させる。
・いのち
がほとんどであった。

○詩の全文を映し出す。(題名入り)

この詩の題名は「いのちのバトン」です。
あなた達のいのちは,大昔から受け継いできたものです。
いのちのバトンを受け継いで,いまその番をいきている。
そして,次にバトンを渡さなくてはいけないいのちです。

4 

今あるいのちを精一杯輝かせて生きることが,大切なことだと思えてきます。
一分一秒を大切に生きる。
一日一日を大切に生きる。
今を大切に生きる。
何かを一生懸命する。
これが一番のいのちの輝かせ方です。

 

あなたは,今何を一生懸命やってみたいですか。
心のノートに書いてみましょう。

5  

今日の授業の感想を書きましょう。


参考文献  「いのちの大切さを伝える短学活での語り」 坂井ふき子氏HP 
        「命の授業〜いのちのバトン 相田みつを の詩を使って」  三浦 弘氏HP

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