Drake 2-B
アメリカン・ノビス シリーズ初回です

本機ですが、1961年に発売された受信機で、プロダクト検波器を内蔵しSSB受信ももちろん出来ますが、きっとノビス級ユーザーを販売先として主眼において作られた3.5〜29.7MHzアマチュアバンド専用受信機です
受信モードの切替SWはどこにもありません
検波方式が、ダイオードかプロダクト検波のいずれかの切替、そしてBFOのON/OFFを行う2つのSWの組み合わせです
IF帯域巾の選択については、0.5/2.1/3.6KHzの3段切替+パスバンドチューニングで混信除去対策を行います(オプションに、Qマルチがあった)
国内ではTRIO(トリオ:旧春日無線/現JVCケンウッド)9R-59など、シングル・スーパー方式が最新の受信機として高嶺の花だった頃に、今でも通用するような構成・・・高い周波数安定度や必要な選択度が得られるダブル/トリプル・コンバージョンタイプの受信機が、USでは入門無線家にとってリーズナブルな価格で存在したということです
この時点での、日本とUSとの技術力/経済力の違いを表す一つの事実かと思います
スター(その後、八重洲無線に合併)が、1963年にSR-500/600と言う受信機を発表しましたが、その設計イメージの中には、この受信機や別ページでご紹介のSX-101(主に、こちらかな?)があったと思われます
USノビス級:80/40/15mBand CW  145.0〜147.0MHz CW&Voice  入力75W
        2000年に廃止(新規受験/ライセンス発行を終了 この時点でCWの実技試験が無くなった)
        その昔は、短波帯の運用にはモールス・コードによる技能が必須だった
        国内では、電話級アマチュア無線技士(旧第二級アマチュア無線技士)は、電力が小さいと言うことで
        ノーコード・ライセンスとして短波帯での運用を認めていた(VKにも同様の措置があったかと)
        USでは、初級として短波帯はモールス・コードによる運用のみに制限したノビス級があった
        また、ライセンス・クラスによって運用周波数範囲を制限、ノビス級以外は送信出力の制限は同じ
        余談ながら、CWの運用は、プロの世界でも無くなってきた・・・衛星通信の普及が進んだ結果か?
        
特徴的なのは、横行きダイヤルの採用 Drakeとしては珍しいデザインです(多分 Drake2-A、2-Bのみ)
1stIFが、3.5〜4.1MHz それを455KHz、そして50KHzに落として必要な選択度を稼ぎます
もちろんプロダクト検波器を内蔵、パスバンドチューニングもついた本格的なものです
ダイヤルの読み取り精度は5KHz程度、さすがに1KHz直読とまではいきません
スケールの補正はスケールそのものを左右に動かします(FREQUENCYツマミ上の、少々色あせたポチを持って動かします)
本機は、10球構成(整流管を含む)ですが、この後発売の2-Cでは、デザインも大きく変わり、一部が半導体化されました(真空管も、6V管から12V管に変更)

RF/AF GAIN PASSBAND ツマミ以外のツマミは、純正ではありません
再調整しましたが、現状ではバンド水晶の問題で、3.5/7MHz帯、19.4〜20.0MHzの受信しかできません(内蔵してあった14MHz帯用バンド水晶発振子は発振していないし、21・28Mバンド用は行方不明! 19.4〜20.0MHzのEバンド設定がしてあったのも、前ユーザーの行い)が、受信動作そのものは正常に動作しています(Drake独特?の、ちょっと濁った感じの当時の音がします)
バンド水晶を用意すれば、ソケット数に制約がありますが、600KHz単位で30MHzまで受信が出来ます
シャーシですが、上面はかなり痛んで(錆びて)いますが、動作に直接の影響はないでしょう(左写真は、リアから写したもの)
手前中央の空間は、100KHzマーカーの追加スペースです
オプションでQマルチがありました(2-BQ リアパネルに接続用ソケットが準備されています)

アンテナの端子もネジ式だけなので、用意してある場所を利用してM-Rを取り付けました(左写真は、オリジナルのままの状態)

ダイヤルの駆動は、ご覧のように糸かけですが、ダイヤル1回転あたり約35KHz程度への減速ができています(※)
ケース内部
上面とは違って、非常に綺麗なままの状態です

シールドされた部分が、Drakeお得意のパスバンドチューニングの部分です(R-4シリーズでも採用)

ご覧のように、意外と深いシャーシです
フロントパネルを取り外し、ダイヤルのバックとなる白い部分をアルコールで洗浄

フロントパネルの取り付けですが、オリジナルは高さ(深さ)の違いを無視して、単純にビス留めしてありました(締め付け具合で調整)
日本人は、ちゃんとスペーサを用意して、きちんと締め付けます(そのようにしました)
(※) Drakeと言えば、4シリーズが有名で、VFOは、Collins同様にμ同調機構を採用していると思う方も少なくないかと思いますが、2シリーズでは、1stIF同調と連動したVC方式です
具体的には、2nd/3rd-MIXともに、6BE6 1本でオシレータと兼用です(2-Cも同様 ただし12BE6)
プリセレクタは、μ同調機構が採用されています
その後:
14MHzバンド用に、新たにHC−6/U 18.0MHzのX’talを入手し、発振していなかった元内蔵のX’tal HC-6/Uのケースを分解して、そこに21MHzバンド用に25.0MHzのHC-49/U X’tal(入手が容易だったため!)を半田付けし、このものを21MHzバンド用のソケットに持って行きました
これで、14MHz帯と21MHz帯の受信が可能に(SSGでチェックしましたが、感度に問題はありません)
以上の対応により、3.5/7/14/21MHz帯及び19.4〜20.0MHzの受信が、OKとなりました
何となく濁った音色・・・BFOのピュリティかな?と、当初思ったのですが、どうも全体的な交流ハムの影響・・・平滑コンデンサを複数追加(既存のものに並列に追加)することで、ある程度(かなり?)の改善が見られました
2014.12  JA4FUQ

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