Drake 2-NT
アメリカン・ノビス シリーズUです
Drake 2-NT ノビスクラス向け HF5バンド CW専用 75W入力の送信機をご紹介します(最大入力100W)
1966年に発売になったCW専用送信機です
誕生は5年くらいの違いなのですが、こうして2-NTと2-Bと並べると、ご覧のようにデザインはマッチしません
2-NTについては、4ラインと同様のケース・デザイン&色合い・・・R-4が一足早く1964年に発売になっていました
余談ながら、本機はシリアルNoから1970年ごろの製品のようです
この送信機の相方として、一緒に発売となった受信機は、Drake2-Cです
2-Cは、2-NTとのコンビネーションを意識してデザインもそうですが、サイドトーン入力端子が背面に用意されています(この時点で横行きダイヤルではなくなりました)
さて2-NT、このサイズで、電源も組み込まれた一体型です
CW専用・・・良くできています、この頃の日本製品には無かった配慮がいっぱい・・・
セミ・ブレークイン・・・ディレイを最短にすれば、フル・ブレークインのイメージです
またサイドトーン・オシレータも内蔵(受信機AF段に接続、音量調整ボリュームがフロントパネルに用意されています)、マニュアル・スタンバイ(フットSWなど接続)のための端子も背面に用意されています
またパワー調整のボリューム(POWER SET)が、フロントパネルに用意されています
水晶(X’tal)は、FT−243とHC−6/Uの両方のソケットが用意されています(上写真では、FT−243が刺さっています)
メーターは、プレート電流の表示のみ、同調は、赤のランプ(Ne:写真ではボタン風に写って見える)の明るさで・・・もっとも明るく点灯する場所を探すことで行います
終段は、6HF5 プレート電圧は、500V メーター・スケールの中心となる150mAのところに赤で75WATTSというコメントとマーク(▼)が付いています(ノビス・ユーザー向けマークでしょう、75W入力で使用するように・・・です)
シャーシですが、2-B同様上面はかなり痛んで(錆びて)いますが、こちらも動作に直接の影響はないでしょう(左写真は、リアから写したもの)
真空管は3球構成で、シンプルかつコンパクトに作られている様子がおわかりいただけるでしょう
シンプルであっても、メーターにはメタルのシールド・カバーが付けられています

本機は、固定バイアスが採用されていますので、水晶を挿入せずに送信しても、何ら問題は生じません
セルフ・バイアスは、この点が怖い!
キーイングも、バイアス・コントロールです

また、固定Cながらファイナルの中和も取ってあります(真空管メーカーによって、値を変えるよう指示があります/回路図)
ファイナル部のシールド・ケースを取り外したところ
見るからにお疲れモードの終段管 6HF5です
離調させても、150mA流れません
実際のところ最大35W程度しか出ません(110mA程度/7MHz帯  21MHzでは25W程度)
現状で、POEWR SETボリュームを回すことで、12〜35Wくらいの範囲で可変が出来ます(7MHz帯)
本来、終段マッチングVCの調整の目安となる同調表示Neが、たまにしか点灯しません
アンテナを外して負荷インピーダンスを高くすれば、少ない電力でも点灯します
ここは、パワー不足ということでスルーしました
終段回路はπマッチ・・・ロード側は固定Cで、いわゆるプレートVCのみの操作となります
構成は、一般的な3ステージです

スペック通りの動作には、鮮度の良い?6HF5を探さなくては・・・手元にあるSWAN500には2本入っていますが
シャーシ内部
上面と違って、内側は綺麗です(2-B同様!)

下側が電源部
整流器部やサイドトーン発振部など半導体部分は、エポキシ基板上に配されています

上に見えるのは送受切替リレー
そのすぐ下に白く見えているのは、LPF部です
入門機とはいえ、きちんと押さえるところは押さえてあります

ご覧のように、ファイナル・プレート同調以外に、調整する箇所はありません
極めてシンプルなオペレーションができますね(バンド切替以外に、プレートVCの調整のみ)
その後:
6HF5(NOS)を入手 きちんと100W入力(定格)となりました
最大で70W近い出力が得られます
75W入力マーク(150mA)のところで出力45Wくらい
出力表示(Neランプ点灯) 浮遊容量も関係していそうなことに気づき、リード配線の引き回しを変更
このことで、ちゃんと点灯するようになりました
2014.12
2014.11  JA4FUQ

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