行動域調査用
テレメトリ発信機(アニマル・マーカー)
& 受信装置

動物の行動パターンを知るための調査(生態調査・行動域調査)に使用されます
ドッグ・マーカー(猟犬マーカー)については、こちら
 行動域調査
 電波はアナログです
 アナログは、デジタルと違って、同じ機器であってもご使用になる方の経験・技術によって、その得られる結果に違いが生じます
 また、天候(山の木々の様子)等によっても、電波の飛距離(検知距離)は変わります
 降雪のないところでは、一般に冬場の方が良く聞こえますが、降雪地域では冬場の電波検知距離が短くなります
 その訳ですが、樹木(草木)と雪による影響・・・すなわち水分の影響です
 ここでは、その受信感度・・・安定に、いかに遠くで受信できるかがノウハウであり、勝負どころです
 その点、デジタルは誰がやっても同じ・・・すなわちバカチョンですが・・・
▼相手の位置はどうやって特定する?
 2点(以上の)測量です
 2点で、指向性アンテナを使用して、その電波の一番強い方向を探します
 地図にその方向を入れることで、その交点あたりに発信源があることが分かります
 誤差を小さくするには、測定点を増やします

▼常に2点で計測しないと相手の位置(発信源)は分からないのか?
 使い始めはそうかも知れません
 が、使い慣れてくると、この受信システムでこれくらいの信号の強さなら位置はあのあたり・・・というのが分かってきます
 経験の上に成り立つことです(極めてアナログ的!)
 ここまで慣れると、1カ所の測定でおおよそここだと誤差無く見当を付けることができるようになります
 もちろん経験の中には、調査の対象である生き物の生態を知っておくと言うこともあります
 こんな場所を好むとか・・・
 こんなところからもアナログ技術者の養成が、デジタル技術者の養成より難しいと言われることが分かりますね

▼どの程度の距離で感知できる?
 このお答えは難しい!!
 木々雑草の深いところ、それも緑の濃い季節・・・すなわち木々の水分が多いときは電波が飛びません
 2008年8月改正電波法対応のテレメトリ発信器 LT−01 を使用、市販(推奨)のオールモード受信機で受信する方式で、ある程度見通しが良いと言う場所・条件での複数アンテナによる受信距離の目安です
 ビートをかけて受信 → SSBモード受信   IDデコード → NFMモード受信 です
LT−01は、地上高1mに固定

受信機は、ICOM IC−R20
受信側は、人が手に持って移動
ビートをかけて耳で聞いて識別
SSBモード受信
LD−01を外付けし
IDデコード出来る距離
NFMモード受信 
携帯型受信機付属ヘリカルアンテナ 300〜400m 未テスト
簡易型(折りたたみ式)2素子YAGIアンテナ 1000m〜2000m  最大1000m+α程度
組立式3素子YAGIアンテナ 2000〜2500m位 最大1500m程度 

 以上のことから、LT−01の資料・パンフレットなどには、受信(通信)距離は、最大1Km程度というように記載しております
 受信機あるいは、アンテナ、それ以上に相手がどんな場所にいるか、あるいは周囲の電波環境によって、この受信(検知)距離は、変化します
 ご参考データと言うことでご紹介します(この距離での受信を保証するものではありません!)
 過去の主流であったM2950をご使用になったことがある方には、ほぼ同等と思っていただいて結構です

 実際、使ってみると人間には「感」というものが付きます
 信号を聞くとおおよその距離など分かるようになります!!

2008年8月改正電波法対応の発信器を使用する場合は、下段にご紹介しているオールモード型と言われるものが必須ではありません
一般的なFM受信用(ナローFM:消防用とか言われているもの、FM放送用ワイドFMではありません)で、140MHz帯をカバーするもので、ご使用いただけます

追尾・追跡を目的にする場合は、過去の実績通りオールモード受信機で、ビートをかけて聞く方が判別しやすいと思いますし、聞こえる距離も長くなります(上記でご紹介の通り)

ご予算が許せば、オールモード受信機をご用意下さい
142MHz帯の受信が出来れば、従来ご使用の受信機(受信設備)は、そのまま新規格の発信器に対応します

今回許可された電波の発信については、発信者を特定する識別信号の発信が義務づけられていますので、この識別信号を解読するデコーダーを使用することで、発信者を特定することが出来ます
識別信号には、分類も含まれますので、例えば他の人が取り付けた発信器からの電波であっても、この主は「クマ」であることが分かるようになっています(個別コードの割り振りが分かりませんから、クマの○○くん、までは分かりませんが!)
このデコーダーですが、外部スピーカー(イヤホン)端子から外付け出来るタイプのものを製品化しました(LD−01 単三電池2本で稼働 小型スピーカー内蔵)

他者のことを考慮しなければ、最大5波まで周波数が選べますので、5つの個体までは、ID識別することなく、過去の発信器同様その周波数で判別できます
今後、発信器の普及が進むと、ID識別は必要不可欠になると思いますが、たちまちは無くても運用上の問題は生じないかも知れません(お使いになる環境で一概にOKとも申し上げられません)
左写真
142.960MHZで、サル(分類01) 0228(ID)を受信した例です

LD−01は、防水構造ではありません
また、受信機接続ケーブル・駆動用電池は付属しません
ケーブルは、ご使用の受信機、ご使用シーンにより別途ご用意下さい(ご希望でお作りします)
※電波探索
 実際に、新規格の発信器を使って、運用(電波探索)をしてみました
 先にご紹介しましたように、ID識別のためには、FMモード受信機で使用することになります
 追跡を目的にした場合、従来通りのやり方・・・ビートをかけてSSBモードで受信する方が楽というか、確実です
 過去の慣れという一面も否定できないかも知れませんが、初めて経験するという人にも聞き比べてもらいましたが、やはりビートをかけて信号を聞く方がその変化が分かりやすい、すなわち相手を見つけやすいことが確認できました
 相手の電波を確認して、その後モードを切り替えてIDの読み取り・・・
 もしお金(予算)がおありでしたら、従来通りオールモード受信機を選択するのが良いというケースがありそうです
行動域調査機材の一例をまとめてご紹介します
▼適法テレメトリ発信器(アニマル・マーカー) LT−01
2008年8月改正電波法対応のテレメトリ発信器 LT−01 です
農水省ほか国の助成事業を利用することについて、なにも問題は生じません

重量約130g程度のサル用です(過去の輸入品で言えば、M2950に相当するものです)
アンテナの取り出し部分もツメで引っかけられないようにベルトの中を通す構造です
また、 一定期間後(電池寿命と大きく違わない期間後)に、脱落するような構造を持たせています

販売価格は、¥45,000−(送料・消費税別)
2010/08に、第二世代の製品を発売いたしました(下段写真でご確認下さい)

電池寿命は、計算上約3年間  仕様など記したパンフレットは → こちら(pdf約100Kバイト)

5CHを色分けして目視判断できるようにしました
  
技適証明シール、剥がすことの無いように!
適法品の証です
脱落機構部
 
アンテナの引き出し部
 
【商品】
本体+ベルト装着金具+説明書の一式でお届けいたします(左写真参照)


周波数5波を色分けし、目視で分かるようにしました
 CH1:赤
 CH2:黄
 CH3:緑
 CH4:青
 CH5:白
カラーテープを本体に貼り付けています
 
電源のON/OFFは、付属のマグネットで行います
野生動物用であれば、一度電源ONしたら、すなわちマグネットを外したら、マグネットは用済みです
商品の出荷時には、このようにマグネットをテープ止めしています

マグネットだけで定位置にきちんと収まりますが、もし長期間電源をOFFすることがあるケースには、マグネットをテープ止めしていただくことをお奨めします(マグネットが外れて電源が入り、電池が無駄に消耗することを確実に防ぐためです) 
      
一言で申し上げれば、従来の標準であったATS社M2950相当品です
重量は、脱落機構・ベルトの余長を含め、上写真の状態で約130gです
ナイロンベルトは柔らかい素材を採用、協力してくれる?動物に配慮です
発信電波ですが、追跡にストレスを感じさせない約一秒間隔、ビートをかけて受信すると、 ピッ・ピッ・ピッ・ギャ の連続です
5秒に1回発信する「ギャ」の部分でIDを送出しています
この条件で、電池寿命は計算上3年です
※NFM受信機で受信すると、ピッ・ピッの部分が聞こえない可能性が大です
  探索には、オールモード受信機の使用をお奨めします
  発信器LT−01に対して専用受信機を作ってみました

IDデコーダ内蔵専用受信機
比較用に従来携帯型受信機と並べて
(ロッドアンテナはイメージ、実際は外部YAGIを使用)
試作第一号の専用受信機です
電波法で制定された5CH専用受信機です
発信器より送出される(エンコードされた)識別コードをデコードし、『サル−****』、『クマ−****』というような表示をする機能を内蔵します
ほかの地域で取り付けられた発信器の信号を受信しても、その主が例えばサルかクマかなど分類情報を正確に得ることが出来ます
また受信IDデータを記録し、そのデータを外部に取り出して活用できるようSDカードソケットを内蔵しました(カレンダー内蔵)
実用面を重視し、追跡用に耳で聞くためのSSB(ビートをかけて)受信と、IDデコードを、受信モードを切り替えることなく同時に行える、デュアルモード受信を可能としています
もちろんスピーカーを内蔵、イヤホン端子も持っています
ただし、小型軽量ではありません(左上写真参照)
左下写真は、表示パネル部のアップで、2009/09/09 10:25:22 に、CH1で、ID:0154を受信したことを表しています

【商品化】
探索用専用受信機としては、音響受信とID受信が同時に行えるアンテナ一体型のもので検討しています

表示パネル部のアップ(バックライトOFF状態)
 ▼小型テレメトリ発信器 LT−05−1 イヤータグタイプ
 イノシシを意識しました
 昼間の行動(寝場所)をチェックして寝込みを襲い、より人の生活圏より離すこと(追い払い)を作戦します
 少なくとも日中対応できる対策であり、通勤距離が長くなっただけ滞在時間は短く、すなわち被害も減るはず
 ただし、イヤータグは初めての挑戦で、このまま商品になりうるかどうかは実践結果次第です
   
 LT−02−2(鳥用)との比較です 25g 電池寿命約5ヶ月 
   
 LT−01(サル用)との比較です  製品ラインアップに加えました 
▼小型テレメトリ発信器 LT−02 24gタイプ
 LT−02 24gタイプです
ちょっと大きめの鳥用に作ったものです

発信する電波の内容は、LT−01と変わりません(分類は鳥類となっています)

電池容量が小さくなった分、使用期間が短くなります
電池寿命は、計算上6ヶ月です

次に予定している15gタイプです

要は、電池の大きさでボディが決まってしまう・・・です

大きさの比較に、LT−01(Ver1)を横に置いてみました
  LT02 初期型生産を終了します(2010.7月初旬の生産で一応終了/全てご予約済み)
 次世代製品ですが、より基板の小型化を目指したものを受注数だけ生産しました
    電池(稼働期間)により選択(以下、例です)
       24gタイプ   約6ヶ月稼働
 違いは、ズバリ電池の違い・・・という商品ラインアップです
▼小型テレメトリ発信器 LT−02−2 LT−04 14〜15gタイプ
 
左写真

左から、LT−02−2、LT−04、LT−01Ver2 です

LT01との大きさの違いがお分かりいただけます

左端 LT−02−2
φ16.4 x 65mm 約14g
電池寿命は、約2ヶ月

真ん中のものは、大型魚(サケ)用LT−04です
φ17x48mm 15g 
電池寿命は1ヶ月です
▼IDデコーダ・アダプタ LD−01 
LT−01(デジタル方式テレメトリ発信器)
LD−01(IDデコーダ・アダプタ)
IC−R10(R20の旧型オールモード受信機)

 左写真は、以上の、最新「三揃え」です 

LD−01は、受信機のイヤホン(外部スピーカ)端子から信号を受け取って利用します
音が聞こえないのは不安ですから、LD−01には小型スピーカを内蔵させました

一般に、外付け機器では難しいと言われるレベル調整(音量調整)も簡単に行えるようLEDによる表示機能を持たせました
▼142MHz帯用2素子受信アンテナ NY−142Z 


写真は、NY−142Z

NY−144Xでは、ロッド・エレメントを起こして延ばすだけで使用できましたが
NY−142Zは、ロッド・エレメントを起こして、その先に黒いフレキシブル・エレメントを継ぎ足して(ねじ込んで)使用することになります
 従来は、144MHzアマチュア無線用 NY−144Xを採用しておりました
 この度、142MHz専用のものを準備しました

 構造が少し変わっています
 ロッドエレメントの先に、黒いエレメントをねじ込んで延長して使用いただきます(ロッドエレメントは、持ち手/グリップの方に折りたたむことが出来ます/NY−144X同様)
 NY−142Zは、棒状エレメントの先にフレキシブルなエレメントを継ぎ足す形(ねじ込み方式)で組み立てて使用します
 NY−144Xは、ロッドエレメントのみで、エレメントを継ぎ足すような作業は必要ありません、引き延ばすだけです

 より持ち運びがコンパクトで、取り出してすぐ使えるものが良いと言う方には、従来通りNY−144Xをお奨めします
 少しでも電気的性能の良いものを使用したいという方は、このNY−142Zを選択下さい
 価格は、同じです

 NY−144Xの写真は、下段でハンディ型受信機と一緒に撮したものをご紹介しています
 こちらは、ロッドエレメントを引き延ばすだけで使用できます
 新型(2008年8月改正電波法準拠)発信器を使用した行動域調査に必要な機材のお見積もり例
適法デジタル型
発信器の利用法
オールモード受信機で利用する場合
  従来の輸入品(ATS社製品等)と同じ使い方になります
  すなわち約1.2秒に1回の電波受信となります
FM(NFM)受信機で利用する場合
  約5秒間に1回の受信になります
  間の3回の発信は、その発信時間が短いため、FM受信機の応答が間に合いません(信号が強いときは分かりますが、信号が弱くなると・・・)
ID識別について
IDデコードは、NFMモードで行います
追跡は、SSBモードで
相手の確認は、NFMモードで
       このような運用になります
受信周波数の設定ですが、NFMでもSSB(LSB/USB)でも同じ送信周波数に設定いただければOKです(受信モードのみ目的で切り替える)
携帯型アンテナ フィールドで使いやすい2素子の簡易型YAGIアンテナは、既存品を継続して利用・販売いたします
専用アンテナも、ひとつご用意ができました142MHz台にきちんと調整したもので、その分従来のアンテナよりエレメント長が長くなり、折りたたみ構造が少し変化しています
持ち運びやすさ(未使用時の小型化)優先でしたら、従来型アンテナ(NY−144X)を、性能優先でしたら使用周波数に合わせた設計のアンテナ(NY−142Z)をお選び下さい
今後の変化
製品化の予定
■高出力モデル
電波法の改正が行われ(2012年)、従来10mWが上限であったところが1W(1000mW)まで増力が可能になります(現実は、技術的あるいは電池寿命の点などから250mW程度が上限になるように思います)
合わせて、5秒間ルールと、電波形式の制限が外されます(連続10分間、音声送信が可能になります)
このメリットがあるかどうかは、その使用目的によりますし、場合によっては強力な電波で弱い信号が消されてしまうデメリットの方が大きい使用シーンもあります
ある意味、お悩みが増えた状況にあります
一般に電波が良く飛ぶようになれば、混信対策が求められ、例えばキャリアセンス機能(一定時間受信して他の利用がないことを確認してから送信する機能)を求められます
そうなると発信器に受信機を組み込まないといけないことになります
ますます価格も高価なものに・・・
当面は、猟犬向けが代表的なニーズなのでしょうか!?

■GPS搭載モデル
2012年内の製品発売(お披露目)を目指します(GPS搭載利用について、下段でもう少し詳しく)
消費電力が増えますから、電池が大形化、装置全体の小型化は困難です
目標は、1日30分受信で稼働1年です
シカ・クマなど大型動物が対象のものになります
商品化に向けての取り組み(挑戦)

方向探知/RDFの試作
 今後、電波法改正などにより、送信時間を長く出来れば、少なくとも平地であれば(周囲の反射の影響を受けにくいところであれば)十分実用になりそうですが、送信時間を長くとることは電池寿命を短くすると言うことで、野生動物を対象とする場合は期待できません
 現在の短い送信時間でも方位が得られるようシステムの開発・研究中です
 下段の資料は、その初期段階・・・16方位検知を送信時間1秒の発信器で試験をしたときのものです
 現在は、LT-01を使って試験をしています

 
GPSの利用
 一般に利用が進みましたから、この便利なものを野生動物に使わない手はない・・・とお考えの方も多いと思います
 普段はなにも気にすることなく便利ですが、いざ災害というときにきちんと使えるか・・・ある面、あの携帯電話と同じで、普段町中で人間が使用するのとは異なり、野生動物の日頃の行動でどれだけ電波が捕捉できるか、そのデータをどうやって回収するのか、電池寿命の問題をどうするのか、など実用に向けては色々と課題があります
 ロギングしてあとで回収・・・輸入品(回収用発信電波は、国内電波法に抵触/違法)で採用されている方法ですが、保護を中心とした目的にはこれで問題ないのでしょうが、獣害対策には直接役立ちません (彼らの行動域を知ることで獣害対策に活かせると言う側面はあります)
 行動域調査にリアルタイム性は求められませんが、獣害対策においてはリアルタイム性が求められます
 GPS捕捉については、「みちびき」が3基稼働し、その機能全般を利用者に開放してくれれば、捕捉率の大幅な向上と合わせ、電池寿命を含め、かなり改善というかこの分野への実用に期待が持てますが、果たして三菱・国がそうするかどうかは分かりません
 こんな環境下ですが、テレメトリ発信器の小型化とGPSの活用は、関係者にとって大きなテーマであることに間違いはなく、商品化に向けた挑戦が続いています

補 足   行動域調査用発信器について
 全ての目的に対応できるとは申せませんが、学校教育用、あるいは特定実験試験局としての利用について、テレメトリ発信器側の用意、あるいは申請手続きなどにつきまして、ご相談をお引き受けいたします

■テレメトリ発信器の今後について
 当社の関係でご用意できる2008年8月改正電波法対応の発信器は、まずサル・シカ用で、それ以外の目的についての対応につきましては、これらが一区切り付いた先の取り組みとなります
 特に小型化については、国内電波法に対応したものでとなると、色々と困難な点が多く生じます
 ここにきてやっと14gタイプLT−02ー2を製品化できました
 特に小型化については、デジタル対応と言うことで複雑にならざるを得ない事情から、インプラント型とか数gものなどは、輸入品に頼らざるを得ないこともあるかも知れません
 この場合ですが、スプリアス基準の違い等から、輸入品では対応(利用)出来ないかも知れません
 このあたりのことについて、こちらで経験したことを元にご相談に応じさせていただきます
 ただ、特定実験試験局としてVHF帯が用意されている地域は限定されます

■テレメトリ発信器の歴史
 このあと具体的にご紹介いたします
 ここで言う 従来とは、2008年8月電波法改正以前の、すなわち過去のスタンダードです
 国内電波法の整備のない利用分野であったがため、海外製品がそのまま国内に持ち込まれ、言わばグレーゾーンで使用されていたケースです(これら発信器は、電波法改正後の現在では、違法品として扱われます)
 従来から使用されてきたこれら輸入品は、過去10年以上の長い歴史を有し、また国内電波法のように強い規制も無い中で作られていますから、丈夫で小型かつ長時間運用が可能になっています(超シンプル、そのかわり不要輻射など問題も多い)
 そういった点から、同じ性能(小型で丈夫かつ長期運用)のものを国内の規格に求めるのは困難な点も多々あることはご承知下さい

追跡用携帯型受信機の例

IC−R20
猿・鹿など保護が必要な動物の生態調査(行動域調査)などに使われるテレメトリ発信器は、猟に使うFM波のもの(後述)と違って、受信はSSBモードで運用されています(発信電波強度が低い/電池寿命:約3年間)
このテレメトリ発信器にも対応できるオールモードレシーバーも、ハンディ型(携帯型)のものが発売されています


IC−R20  ¥73,290(税込み標準価格)
  ¥56,500(税込み・送料込み)  充電器、リチウム電池附属
最新の受信機(バッテリがリチウムイオンになっているメリットあり、他の強化された機能については、ここでの目的に対しメリットのあるものは残念ながら・・・)
  詳しい情報は  →  IC−R20パンフレット


受信感度向上のために特注アンテナのご相談にも応じております
一例:3+2素子八木(3素子または高利得5素子八木として使用いただけます
 受信機の基本性能であるS/Nの良さ、受信立ち上がりの速さや、耐外部抑圧・混変調特性からも、私どもではIC−R20のご使用を推奨しております
 ご予算最優先で、安価な携帯型受信機をお探しの場合は、アルインコ製DJ−X11をご提供させていただきます
携帯型以外の受信機例
SSB/CWの安定な受信が可能なものを選びます

一例ですが、固定・車載型で 10万くらいの価格で、この目的に利用できるものがあります

感度を上げるための工夫、プリアンプや外部アンテナの採用・・・etc

ご相談下さい

これらの工夫をシステムでご提供したのが
サル接近警戒システム(特許第4070747号)です
   
テレメトリ電波自動取得&記録システム
 
行動域調査の自動化を応援します

フィールド調査・研究用に、ご活用下さい
 新(デジタル方式)旧(アナログ方式)いずれのテレメトリ発信器にも対応した、自動受信&記録システムを作ってしまいました
 野猿接近警戒システム「猿人善快」用エンジンをベースに、電波の見落としがなるべく無いよう工夫をしました 

 このものがあれば、調査など必要な場所に設置しておくだけで、相手の電波を捕捉し、その状態を記録することを自動で行ってくれます

 アナログ方式発信器は、事前に周波数登録が必要です
 デジタル方式発信器は、周波数登録済みです
 設置場所、装置名称、個体名称などマスタに登録して管理することが出来ます
 受信データは、csv形式で、USBメモリで取り出すことが出来ます
A C100Vのほか、DC12Vで運用できます
 ソーラーパネルなど使用した独立電源による運用のご相談にも応じさせていただきます
受信感度を上げるための特注アンテナなどのご相談にも応じております
ご照会下さい

動物の行動域調査における、テレメトリ発信器の歴史と現状
 きっと学会などで、海外における使用例が紹介されたのが発端でしょう
 研究者の方を中心に、国内でもこれら発信器を利用して、動物の生態調査(行動域調査)が行われる例が増えてきました(行政で言えば、環境省・文化庁などの事業から)
 これまで、アメリカ・カナダなどの輸入品がその目的に使用されてきておりました
 国内では、この目的・・・動物の位置検知通報と言う目的に、電波の(専用波)利用が許可されていませんでした(当然のことなのですが、VHF帯 波長の短いUHF帯では、山の中・ブッシュの中では実用にはなりません)
 420Mhz帯特定小電力を、目的を自由に使える電波として許可しているのだから、それを使えば良いではないか・・・程度の認識しか当時の総務省サイドには無かったわけです
 従いまして、国産品・・・ほんの一部の例(手作りに近い例/合法とは言い難いものと、特小を利用したもの)を除いてありませんでした(いずれも、実用になるところまでの能力は期待できませんでした)
 これらのことは、ニーズが限られているということに他ならず、2008年8月に電波法が改正された後も、手を挙げるメーカーは今のところ他がないことでも想像いただけると思います

サル・シカ用首輪 M2950型
野生の保護動物に対する使用についての注意書きが附属していました

取付は、丈夫なナイロン製のベルトを附属のビスナットで縫う形になっています
このつなぎ部分が本皮でできており、ここが脱落させるための機構部分と思われます
全体の大きさの比較のため、3.5”FDDを置いてみました!?
上に黒く見えているのはアンテナ部です

とにかく丈夫に作ってあります

首周りの寸法によってベルトの長さが異なります。
猿・鹿用は、首周り50Cm・・・首の直径15cm程度が対象になります
本体部分の「どアップ写真」です

おおよそフィルムケースくらいの大きさとお考え下さい
重量は約110g
これは、電池込みで、3年以上の期間、テレメトリ信号(単純な間欠発信)を送ってきます
黄色なテープは、電源SWをオフにするためのマグネットを固定するために貼っているもの
電池交換はできません、そういった意味では使い捨てです(回収も事実上不可能でしょうし!)

クマ用イヤータグ M3600型
こちらは、大型動物(熊等)用イヤータグ型です
大きさもほとんど電池の大きさ!!
アンテナを除く本体サイズは、42x42mm
重量は、わずか28gです
飛距離は、M2950型と大きく変わりませんが、電池寿命は約半分・・・1.5年程度です

クマなど大型動物用首輪 M2510型
首輪の中に見えるのが、M2950です

大きさの比較が出来るように・・・

熊など大型動物用のものです

小型動物用 BD−2
わずか、0.72gと大変小型のものです
ボールペンのペン先と比べてみてください
その分、電波が弱いのと電池寿命が28日(動作保証)となります

白いテープにくっついている丸いマグネットが電源SWの役割をします

このように、目的(相手)によっていろんな種類のテレメトリ発信器が用意されています

野生(自然)の営みについて、まだまだ人に知られていないことが一杯あります
(最近になって、やっとウナギの繁殖地が分かったくらい!)

 魚類用埋め込み型 F1415  F1020
 
インプラント・・・魚類用の埋め込みタイプです(アンテナがリード状のものとコイル状のもの)
1gで、34日間   2.5gで158日間の連続動作保証があります(30PPM)
電源をOFFにするマグネットが異常に大きく見えます(サイズ比較に撮しているSONYのボタン電池はCR−2032/直径20mmのもの)

30〜55PPM(1分間に30〜55回の発信)、パルス幅は15mSです (発信回数が少ないほど電池は長持ち)

ただし、水中では電波の飛距離は一気に短くなります(水深1mで、3素子八木を振って200m程度かな)

 ここでご紹介の、これまで使用されてきた(稼働実績のある)テレメトリ発信器は、その全てが輸入品ですので、国内の電波法などを意識してある製品ではありません

 国内電波法では、2008年8月に、この種の目的に周波数割当が行われました
 これら動物の検知用目的に周波数割当が行われ、技術適合基準をクリアした製品であれば、どなたでも利用できるようになりました(特定小電力トランシーバーと同じ扱い)

 実用距離・あるいは電池寿命についても、大きさを言わなければほぼ従来の輸入品と同じ性能が得られます
 が、特に小型化に関しては、ID送出の問題など、色々と問題が多く、すぐに対応できる状況ではありません
 特定実験試験局の割当があれば、海外製品を特注して・・・というやり方も考えられますが、今回の周波数割当が行われたことで、この目的に使いやすいVHF帯の割当は無くなる方向のようです
X191−TXシリーズ(特定実験試験局)
特定実験試験局として、開設/運用を行ったカスタムメイドの発信器です

個別に免許を受けました(147MHz帯 4個/4局)

これらノウハウを元に、2008年8月の電波法改正を機会に、使いやすいデジタル・モデル LT−01 の発売に漕ぎ着きました


写真左が、個別に免許を取得した発信器
写真右は、大きさ比較のためのM2950

特定実験試験局の開設
 特定実験試験局とは
 http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/spexp/index.htm

 特定実験試験局用交付周波数
 140〜170MHzあたりの交付があれば、発信器の特注対応が可能なケースもあります
 http://www.tele.soumu.go.jp/ext/SearchServlet?pageID=xs01
 こちらで調べることが出来ます
 
 特定実験試験局の開設には、第3級陸上特殊無線技士以上の資格が必要となります
 第3級陸上特殊無線技士は、タクシー無線の操作などに必要な資格で1日講習で取得することが出来ます

 実際の申請には、実験計画書を準備してのロビー活動(各地域の総合通信局が相談窓口)と、
 送信設備の点検データ・結果表など、装置が国内電波法に準拠していることを証した書類が必要になります
 事前の相談がきちんと出来ていれば、申請後1週間程度で免許の交付が受けられます

 以上のように、資格者のもとで、特定実験試験局の開設が出来れば、合法的に輸入したテレメトリ発信器が使用できる可能性があります

テレメトリ発信器を使用した行動域調査の実態
※行動域調査用発信器の装着には、捕獲許可(学術研究捕獲許可)が必要ですし、例えばですが首輪型の場合、その締付事故防止等から、オトナ(成獣)にしか装着してはいけません
 また、電池寿命(3年程度)を大幅に越えない時期に、脱落するような加工を施す、もしくは捕獲して取り外すように指導があります

 捕獲檻の設置  →  捕獲したら獣医さんの立ち会いで発信器を装着 → 群れに戻ることを確認
    ※檻に吊す餌の面倒は、近所の方に委託

 現場では、こんな作業が行われています
   
 何でこんな面倒なことを・・・今やGPSがあるではないか!(誰にでも使えるデジタル技術)
 という、机上のご意見もあろうかと思います
 現実はと言うと、まず装置の稼働寿命が短い(GPSレシーバの消費電力が大きい)、リアルタイムにデータが活用できない・・・
 具体的には、
   ・電池寿命が、半年程度(電池交換をすれば、また使用できるようですが、再度捕獲が必要)
   ・複雑なものほど、故障に見舞われる・・・ なにせ野生動物に取り付けるのですから
   ・リアルタイムにデータが得られない
       装置の中にデータを記録、脱落機構を組み合わせ、装置の回収が必要(回収用に電波を使用/脱落位置通知)
   ・お値段が高い(30万円以上するようです)
 そして、林や森の中、あるいは谷、沢など複雑な地形の中で、衛星電波が受けられないケースが少なくないことが挙げられます
 近くの導入事例でも、サルの行動で捕捉できるのは平均25%前後だという数字があります
 ここでも電波法の問題があります(ほとんど、国内電波法に準拠していない輸入品が使用されていたようですから)

 上記の手法・・・テレメトリ発信器を動物に付けて、人が受信機を持って歩き、その発見位置をGPSを使って地図に落とす・・・こんなGPSの使い方はアリのようです
 いずれにしましても、汗をかかないと成果を得るのは難しい、それもアナログ手法で・・・というのが行動域調査についてのひとつの結論と思われます

アマチュア無線は、趣味以外の目的に使用できません
※猟目的(猟犬、檻・罠にに取り付けて使用)に市販されている発信器(猟犬用には「ドッグマーカー」とか呼ばれているもの)は、出力も大きく免許が不要な微弱電波の無線機には該当しません、最初から違法送信機です
 アマチュア無線用周波数帯を使用しているので、アマチュア無線の資格・免許を持っていればOK(合法)ということにはなりません
 詳しくは、東北総合通信局電波監視課のWebに説明がありましたし、総務省のWEBサイトでも説明されています
 http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/re/info/dog/
 ■アマチュア無線と狩猟
 ここでは、狩猟の連絡にアマチュア無線を使用することについて、問題がないかどうかをご説明します
 まず、猟期に、趣味として狩猟を行うときに使用するのは、アマチュア業務に含まれるという判断です
 一方、有害鳥獣駆除など猟友会が自治体の補助や委託を受けて行う狩猟=趣味での狩猟ではなく、請負(業務)と判断されますから、アマチュア業務の範囲とは見なされません、アマチュア無線を使用することは違法です
 この場合、業務用無線あるいは下段でご紹介の使用目的を問わない無線でないと(他に特定小電力トランシーバーがありますが、10mWでは山の中においては実用にはならないでしょう)、この目的には使用できないことになります
 時々間違った判断をなさっているお話しを耳にしますので、この便にご紹介します
 蛇足かも知れませんが、行動域調査を行政から委託を受けて実施する場合の連絡にも、上記理由でアマチュア無線は利用できません(違法行為として取り締まりの対象になります)

連絡用には、免許も不要、使用目的も問われず、登録だけで運用できるハイパワー5Wトランシーバーをご紹介します
いざというときには、非常用無線機として連絡手段に活躍します
(5万円未満の消耗品price 備品と違って持出自由・・・そうでないと困ります!)
現場連絡用無線機の決定版!?かも
■従事者免許不要で、1Kmは実用飛距離 
   従来の無免許で使える無線機・・・特定小電力トランシーバー電力10mWの、なんと500倍という大電力
   5Wという業務無線機並みのハイパワー
   市街地でも500m〜1Km 見通しの良い郊外ですと4Km程度は実用飛距離です
   使用の目的も限定はありませんから、レジャー目的から業務目的まで広く使用できます
■開設登録手続きが必要
   登録費用(¥2,300/5年間有効)と、毎年¥400の電波利用料(税金)がかかるのが面倒と言えば面倒
   でも、開設手続きは極めて簡単、必要な書類は無線機本体に付属します(個人で手続きできます)
   ふた昔前のCBトランシーバーの開設と同様の手続きです(ご年配の方はご存じ!)
■通話の秘話性を確保
   警察無線などと同じ、デジタル変調方式を採用、秘話通話設定が可能です
   自分たちグループだけで通話(情報交換)できるイメージとなります
   安価な無線機では得られない機能です
■フィールド運用に耐える頑強ボディ
   そのうえ、防水仕様(水深1mの位置に底を着けたまま30分間、本体に水が侵入しない)
   消防などでも使われている業務用無線機と変わらぬ頑強さで、まさにフィールド向けに最適です
   故障知らず!(無線機の故障原因の90%は、汗・雨・水没など水!)
■即運用可能な連絡手段を提供
   リチウムイオン電池ほか、フルオプション(下記リストをご参照下さい)で、この価格
   必要な方には、スピーカーマイクなど別売オプションもございます

□改めて説明の必要はないとは思いますが、
   無線機は、チーム運用(1:n通信/同報機能)が得意! 携帯電話の1:1通話とは別世界です
   そしてインフラに依存しない独自の通信手段ですので、どんな場所ででも活用が出来ます
   そして最後の切り札は、その頑強さ!
IC−DPR5 本体標準添付品(フルオプション)
行動域調査チーム、あるいは猟友会メンバーの方に、
安全確保とチャンスを逃さない連絡手段としてご提供中

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