TRIO SM-1
TRIOから発売されたプリセレクタ―です、SignaMaxとも称されていました
手元の資料では、1961年(昭和36年)3月発売 ¥8,700 とあります
9R-59 と同じ発売時期です


写真左が、JAモデル  右が、USモデル
本機は、いわゆるプリ・セレクタで、受信機に後付けで接続して使う、いわば後付けの高周波増幅装置です
プリアンプとして、特にハイ・バンドで受信機の感度を補う目的と、あと同調段を増やす(高周波段の選択度を高める)ことで、イメージ混信の低減の2つが大きな目的です
親機がシングル・スーパー・ヘテロダインの場合、ハイ・バンドにあっては、それら以上に局発の安定度が大きな問題になります
後継機であるプリ・コンと呼ばれたSM-5や、SM-5Dを見ると、コンバータの様相が濃くなっています
1stIFを3.5〜5.2MHzにした、コリンズ・タイプのダブル・スーパーに変身させる目的です
※SM-5:7MHz帯は、コンバートの対象外

背面を見ると分かりますが、JAモデルは、電源を内蔵していません
親受信機から、必要な電源の供給を受けて使用します
9R-59にそのまま使えそうなUYプラグがついています(破損したまま!、プラグは持っています)

一方、USモデルは、電源を内蔵させてあります
関係して電源SWが追加されています

国内では、当時大ヒットした9R-59の専用オプションのひとつとして安価に
USでは、対応する受信機を選ばずに使用できるように汎用性を持たせる
・・・だと思われます。

アンテナ端子ですが、JAモデルはM-Rに改造されています
本来、陸式ターミナル3つです(USモデルの通り)

USモデルは、普通に動作します
同じ時期の製品だと思いますが、保管の条件・・・日本は高温多湿、北米は低湿度
この違いが、大きく見栄えに(動作も?)差を生じています
JAモデルは、UYプラグを交換してからの動作チェックです

内部の様子などは、後日・・・・・ 

6BA6による高周波増幅段に、同じく6BA6によるカソード・フォロワ1段の2球構成です 
ダイヤル表示の通り、3バンドに分割して、3.5〜30MHzをカバーします
 2025.10   JA4FUQ

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