活用には、ちょっとだけ無線知識が必要です
法的な制限もありますし・・・・
本格的に距離を稼ぐ【ビル間通信ユニット】
こちらは、免許も許可も必要としない 2.4Gモデルの活用例です
光ファイバーの代わりを務めます
こちらの例は、見通しのきかない島内を、本土Cを中継して結んだもの
 @←→2(島内)  B←→C  C←→D  D←→E(島内)  この4ルートに、無線ブリッジを採用
こちらの例は、市街地にある離れた2施設で、同じネットワーク・グループを構築したもの

開口面積(フレネルゾーン)の確保のため
アンテナは、周囲から最低1mは離します


フェンスの向こう側にアンテナが・・・
ということで、逆のアングルから写真を撮ることが出来ません(写真上)
もう一方も、屋上の端で、やはり反対側から撮れません
従いまして、対向した形の写真でご紹介できていません(残念!)

運用上の安全を考慮し、2系統の機材(SB510-EA)をセットし、スパニングツリー構造にしました
ショート八木とロング八木を互いに利用し、市街地1000mを結んでFtp実測15〜16Mbpsを得ることが出来ました
施工は、なかなか難しかった!!
建物間を結ぶだけではありません
こんな谷間を結ぶにも、とても適した方法でしょう
ケーブルを張るとすれば、それこそ大変・・・最下部には渓流が流れているし・・・
幸いにもこのような地域には、テレビ共聴など、アンテナ設置に利用できそうな自営柱がいっぱいあります
下写真は、ひとつの例ですが、右写真の場所から、写真左の向かいの谷(約1500m先))を狙います
中山間地域に設置した各種施工例
柱を見上げれば、無線LAN装置がついている・・・・かも!?



こちらでは、光ファイバーの代わり

地域間を結ぶ無線ブリッジの設置の様子について

写真でご紹介します

背景からどういった環境であるかの
想像はおつきになると思います

セキュリティ対策(AES組み込み等)は万全、電源供給はPoEでケーブル1本

電波伝搬の基礎 『見通し』について少しお勉強しましょう
フレネルゾーン
いわゆる見通し・・・です

相手が見えれば電波は飛ぶ・・・光の特性に近い2.4GHz帯の電波ですから、大筋ではその通りなのですが、その見え方が問題になります
左図を参考に、視野の中に邪魔が入らないことが見通しが良いと言うことです(良い見通しを確保)
障害物はもちろん、高さが低いと、地面やら屋根なりがその視野を塞ぐことになります
壁の近くなら、その壁が視野を塞ぐ要因となります
さて、お気づきでしょうか?
指向性の鋭いアンテナほど、このフレネルゾーン(左図矢印の角度)が狭くなります
結果として、狭い空間を電波が通ることにつながります

ビル間通信ユニット互換表(過去、取り扱った製品全てを一覧で)
通信互換表
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SB-5100
SB-5000
SB-5100PA
SB-5000PA
(パラボラアンテナ通信時)
SB-510
SB-510EA
SB-520
SB-150
SB-120
SB-2200
SB-1100
SB-110
SB-900
SB-5100
SB-5000
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SB-5100PA
SB-5000PA
(パラボラアンテナ通信時)
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SB-510
SB-510EA
SB-520
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SB-150
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SB-120
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SB-2200
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SB-1100
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SB-110
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SB-900 - - - - - - - -

◎・・・通信可能(暗号化機能も互換あり)
○・・・通信可能(一部の暗号化機能は互換しない)
−・・・通信不可能

ここまで通信互換をはかってきていたものが、SB-900の登場で、全く互換が無くなります
修理はしばらく大丈夫と思いますが、既存のインフラに新たにルート新設とか言うシーンには、泣かされます
SB−520 平面アンテナ・避雷器内蔵・寒冷地対応  2020年3月をもって終売
2019年1月15日
SB-520 終売 (メーカー/流通在庫限り)
10年以上にわたって通信の互換が保たれていたブリッジ装置でしたが、ついに互換がなくなります
次期製品は、従来装置と互換がありません(型式はSB-900とか、正式発売はこれから)
5.6GHz帯(W56)屋外使用時に問題となるDSF機能が働いたときの回避策として、もうひとつのユニットで空いたCHをスキャンして見つけ、そちらに移行するという機能を内蔵します
従って、通信モードはAP(アクセスポイント)モードとなります
多少ともCH移行に時間はかかると予想されますが、従来のような長い時間通信が切れるということから回避できそうです
本機の登場で、2.4Gでは混信で使えない屋外利用のシーンに於いて、W56の活用が少し進むかも知れません
当面、修理などについては対応なされると思います
2019年2月  
  SB-520 終売発表
2019年6月6日  
  SB-520 しばらく生産を継続と復活の知らせが入電
正確には、最後の生産を行った、でした 1年分くらいは作ってあると

新製品SB-900も発表
 2020年3月  
   終売となりました
提案、あるいは現地試験を済ませた案件や保守用も考え、同じく終売になった遠距離用ロング八木:AH−152Gを含め、数台のストックをしています(2020年9月)

 平成34年11月末まで問題
 旧スプリアス規定により製造された無線機器の使用が許される期限が、この平成34年11月末日です
 平成19年9月以前に製造された装置が、該当する可能が高い問題です
 上記のリストでいえば、SB-120/150、SB-110/1100が該当します
 該当する無線機器は、平成34年(令和4年)12月以降使用すると、電波法違反となります
 コンプライアンスが重視される昨今、古い機種をご利用の方は一度チェックをなさることをお勧めします
 進化、更新の速いIP機器・・・・無線LAN装置にあって、そんな古いものは使われていないであろうとみられている一面もありますが、ブリッジ装置については意外と古いものが今でも稼働している可能性があります
 私共でもユーザー数社に、このご案内を差し上げました

内蔵平面アンテナと、外部アンテナの切替利用が可能になりました(その昔は、別モデルでした)
合わせて、同軸避雷器(アンテナ・アレスタ)を内蔵
もちろん、PoEに対応します
・内蔵/外部アンテナを選択して運用可能

・避雷器を内蔵
 内蔵アンテナでも安心して運用できます
 その昔は、アンテナ内蔵モデルは誘導雷に弱かった
     => アレスタ内蔵ではなかったし、後付も出来なかった!

・−20℃から+55℃までのワイドな動作範囲

・耐候性に優れた防水構造(JIS保護等級4級相当)

・もちろんPoEに対応
 SB−520 メーカー希望小売価格 ¥143,000(内消費税13,000)
                          電源供給ユニットSA−4付属
 ※アンテナ内蔵
  これがデメリットになるケースがあります
  それはSB本体の設置場所近くで強烈なノイズなど発生している場合、いくらアンテナを切り離したとはいえ
  その影響から逃げ切ることが出来ないケースがあるということです
  このようなケースの場合、SB本体の設置場所を工夫して、影響から逃げることを考えざるを得ません


SB-900本体




付属のSA-5
 こちらが新製品のSB-900です

特徴はふたつ
2.4G/5.6Gのいずれにも対応し、802.11acに対応、高速(帯域幅の広い)通信が来た出来ます(無線ユニットを2つ内臓、同時に2波使用可能)
あとひとつは、5.6GのDFS対応・・・デュアルワッチ機能で、今使用しているCHが気象レーダーなどの信号を受信した場合、短い時間で別のCHに自動で切り替えて通信を継続します(従来は、停止してレーダーなどの信号を受信しなくなるのを待つ、すなわち通信が途切れる)
5.6Gの実用性がアップしました(屋外使用の幅が広がりました)

モードは、SB-520まで採用されていたブリッジ・モードではなく、アクセス・ポイント・モードです(従来のブリッジ装置と、互換はありません))
高速(帯域幅の広い)通信ができると記しましたが、これは飛距離とトレードオフです
SB-520同様の遠距離を目指す場合は、その通信速度はSB-520と変わりありません
4〜500mの距離であれば、高速(帯域幅の広い)通信が期待できます
そうです、アンテナを2本使用して帯域幅の確保を行います
(遠距離通信を行う場合は、1本のアンテナで・・・SB-520と同じです)



動作は、いわゆるアクセスポイントです
無線ユニットを2個内蔵し、拠点間を結ぶブリッジと、その場にサービスするアクセスポイントを1台で、というような使い方もできます
その分設定項目も多く、またブリッジ接続時には親子関係を設定する必要があり、SBからの移行作業時には設定に悩みました!

SB-520から更新した経験からは、同じ2.4G利用で、20〜30%のスループットの向上が見られました
アンテナなどは同じ条件で、です
  SB-900 メーカー希望小売価格¥176,000(内消費税16,000)    
                     電源供給ユニットSA-5・取付金具 MB-89付属
無線回線の冗長化について

SB-900は、2つの無線ユニットを内蔵します
このことを有効に使う策として
横のブリッジ接続と、配下のクライアントに配信するAP機能を1台で済ませることもできますが、スパリングツリー機能を利用してブリッジルートの冗長化を可能とします
5.6Gか2.4Gのいずれかを通常使用し、パケットが通らなくなると、自動的にもう片方のルートを使って通信を行うということが可能です
4〜5Kmという遠距離を結ぶことを可能とするアンテナ

ロングタイプ八木(全長1480mm)
対向で、見通しで5Km程度の通信を可能とする
※メーカーでは終売に 困るので最後に仕入れ!

対向で見通し最大伝送距離4Kmを可能とする
平面アンテナ(約40cm角) 
アンテナの選択による飛距離(通信距離)の目安

※垂直面の指向性(ハイトパターン)に要注意!
  しばしば見落とされています
飛距離の目安(遠距離モード)
=スループット:10Mbps程度を、ひとつの目安に=

ショート八木アンテナ同士の対向
     →  約2Km

ロング八木とショート八木タの対向
     →  約3Km

ショート八木と右無指向性高利得タイプの対向
     →  約1.5Km

高利得無指向性タイプ同士の対向
     →  約1Km

※フルスペック(ftp実測16〜20Mbps)をご希望の場合、飛距離は半分くらいに見ておいた方が安全かも知れません(実際には試験して確認します)
※必要とするデータ転送速度で機材を決定します(転送スピードが遅くなって良ければ、距離は伸ばせます)

より速く、遠くに確実に SB-5100PA/5500PA
パラボラアンテナ・モデルのご使用について
 柔な支柱(基礎)ではふらついてNGです・・・設置につきましては注意が必要です
 飛距離だけでなく、ポイントツーポイントで、効率良い無線の利用を可能とする力を持った機器です
 無線LANの普及が進むことで、混信問題が大きくクローズアップされることが予想されます
 このような場合、ポイントツーポイントでピタッと結べる方法はとても有効です
 飛距離いくら・・・以上にメリットがあるケースが考えられます
 本当に飛距離を狙う場合、地球は丸い・・・と言うことを意識して、ある程度地上高を確保する必要があります
 詳しくは、ご相談下さい
 また、他のブリッジとの互換はありませんのであくまで対向で使用します


遠距離用に、パラボラアンテナ・セットモデルが登場
対向で、最大伝送距離10Kmを実現

無線ユニットを二つ内蔵
寒冷地仕様のダイキャストケース採用品も登場
こちらは、特注(受注生産)対応
混線(混信)無く、遠距離を結びたい・・・専従者(有資格者)が必要ですが、FWA 802.11j と言う方法もあります
見通しが無く繋がらない箇所を、同じネットワークに組み入れる
全てをこの方法にしてしまうとランニングコストが問題になるでしょうが、どうしても見通しがない一箇所のみを何とかしたいという場合においては、有効かと思います
こちらのページをご覧下さい(最下段に、お伝えしたいことを記載)
少なくとも専用線を借りることを思えば安価ですし、同一ネットワークの構築が出来ますので、システム上は非常に楽かと思います
最後の砦に・・・どうぞ!


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