US National  NCX−5(MKU)
US ナショナル社の1965年の製品(付属していた取説に購入日の記載あり!)です
もう管球式のものには手を出さないと心に決めていたのですが・・・単に、この写真が撮りたかっただけなのかもしれません!?
特徴の一つは、アナログVFOでありながら、メカニカル・カウンタにより周波数のデジタル表示、です
追い込むことで、読み取り誤差±1KHzの範囲内には納めることが出来ました
受信ANTコイルを省略した送信πマッチ兼用タイプなのですが、RF2段IF3段増幅という構成が取られているのも特徴のひとつかも知れません
一式/フルラインを、並べるだけ並べて写真に撮ってみました
ある時代を彷彿させるラインアップの完成です(愛でて楽しむ!?)  撮影は、2014.01
NCL-2000
オリジナルは、8122 x2 のリニアアンプ G1に電流が流れたとたんスプラッタが、というウワサの球!?
それでも、G1電流計は20mAスケールと、設計が古いと言えばそれまで!

NCX-A
NCX-3 NCX-5用の純正スピーカ内蔵AC電源です
NCX-3に使用の時は、中圧の抵抗を1本外すように説明されています(消費電流の違いを調整、でしょう)
高圧(700V)は、ブリッジ整流・チョークインプットの平滑回路になっています
スピーカについては、楕円4x6インチのものを内蔵という記載があるだけ(さすがに電源部!)

NCX-5
20Tube・2Tr 構成
当時としては、ちょっと高級と思われる 6.02MHz8ポール・クリスタルフィルタ(シェープファクタ:1.7 6db幅:2.8KHz)を使用した、コリンズ・タイプ(ダブル・コンバージョン)の標準的なHF5バンド・トランシーバ(出力100W)です
SSB、CWはもちろん、AMにも対応しています(送受共)
ハイフレ・クリスタルフィルタの採用、この時期にしては先進的と思われるクラリファイア機能を搭載のVFO-OSCは、半導体(トランジスタx2使用)と、あのCollinsを一歩前に進めたような設計がなされています

VX-501
EXT-VFOは、4Tr構成(2Tr FixOSC を内蔵) マーカーはオプション
EXT-VFOにマーカーを内蔵? 本体のEXT−VFOの接続コネクタ(GTソケット)にそのままこのマーカーオプションを差し込んで使えるように設計されているところが、また面白い!(合理的?)
ダイヤル照明ランプも、DC250VからTR回路用18Vを作るために、直列抵抗よろしく、その上Fuse兼用、となかなかユニークな設計がなされています
ここにあるものは、先オーナーの段階で、別途12Vの定電圧電源を内蔵させたもので、その電源SWとして小型のトグルSWがパネルに取り付けられています(オリジナルには無いもの)

私の記憶では、この後、NCX-200/NCX-500(見た目は、別途ご紹介のNCX-3に近く、VFOは真空管、プリミックスタイプ・シングルコンバージョン/RF1・IF2段構成・・・YAESU FT-200は、この構成を真似た?、NCX-500は、ファイナル6LQ6x2/入力500Wで、パワー当たりのコストパフォーマンスは良かったが、NCX-5を思えば、全て簡易なイメージ)、NCX-1000(ファイナル・ドライバ以外は半導体、ファイナルは8122 x1/入力1KW 周波数表示は、アナログとデジタル/7セグメントLEDの2種類があったような・・・)と、パワーアップ路線(パワーあたりのコスト/パフォーマンス追求路線)を進めてきて、そこで終息したかと思います 
メカ的要素を中心に、簡単に手を入れてみただけですが、それなりの動作をしています
もちろん、電気的性能は、昨今のマシンに勝てるはずはありません
が、販売後、ほとんど半世紀が経とうとする無線機ですから、ある意味「素晴らしい!」の一言です(今の無線機が、50年後に元通り動くとは、正直思えません)
時間ができたら、もう少し手を入れてみようと思います
NCX-5の詳細、あるいは実用に向けた取り組みは → こちら
2014.01   JA4FUQ

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