鳥獣被害対策 駆除から共生へ
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そして、再び駆除へ?!
 生まれがイナカ・・・のせいか、年齢のせいか、最近自然あるいは農業関係との関わりが増えました
 食糧問題、環境問題、いろんな事から、やはり最後に行き着くところは・・・そんな感じもします
  まずは現状の把握から・・・   対策・結論を急ぐ方は、こちら
 鳥獣被害対策・・・・駆除、これが従来の主とした手法というか考え方だったように思います
 昆虫などと違って、農薬の使用は人間にもそのまま影響する分だけ難しい対応と思います(昆虫の場合は、農薬散布で殺せばいい・・・という実践が、問題なく簡単に行えます)。
 ここでは、先住の野生動物と人間の共存・共生を目的に、追い払い・・・・すなわち各々の生活圏の線引きを、自治体・住民の新たなスタイルで取り組んだ例として、サル接近警戒システムを中心にご紹介させていただきます
 基本は、地域を野生動物のエサ場にしない取り組みです
 環境あるいは保護問題という観点からは、きっとこの方法が一番だと思います
 これらの取り組みには、県農業試験場、家畜保健衛生所、振興局担当部署、町村担当部署、地元住民の方、地元大学の先生方とのコラボレーションのうえに成り立っていることを改めてお知らせしたいと思います(それぞれの得意というか、情報や行動があっての成果です)
 産官学・・・三位一体による取り組みとかいう言い方も出きるかも知れません
 ただ昨今では、例えば備品とか麻酔薬の持出の制限など、運用の約束が厳しくなることも少なくなく、結果コラボできなくなっているケースも見受けられます
 せっかくの市民との協働の機会と見るか、コンプライアンスあるいはマニュアル至上主義で見るか、行政担当諸氏にとって悩ましいところかも知れません
 三位一体と言えば、国の施策も地方の独立、すなわち中央集権 → 地方分権へと、こちらの改革も進んでいます
 中山間地域振興の施策も、変わりつつあるようです
 平成17年度からは、「山村振興法による交付金」「中山間地域等直接支払制度による交付金」が鳥獣被害対策にも活用ができるそうで、農家の方に制度の有効活用という視点でも、この制度の勉強と合わせ、自分たちで出来る対策方法を知って頂きたいものです
新たな餌(高蛋白質、高カロリーな食料)を教えたのは人間 人の生活圏がどんどん広がったことも原因の一つでしょう
生ゴミ(そのまま出される生ゴミ)の問題・・・これは野生動物にオイシイ(効率よく摂取できる高カロリーな)食べ物を教えたようなもの
一度オイシイ思いをしたら少々の危険を冒してでも人間の生活圏に入り込んできます
人の作った災いで人が苦労をしている・・・・そんな面も否めません
現に、地域によってはサルの行動が集落を周るようなパターンになっているところがあります
自分のことは自分で 獣害被害を行政に訴えるだけでは・・・
個人の財産は、公的には守ってもらえません
まして町村合併が進めば単純計算でお役所の担当者は半減・・・
何事も線引きが必要ですね
一方で、被害を受けた後の対策では効果がないのも事実(一度オイシイ思いをさせてはね!)
やはり予防に勝る対策はないということです
守られるのは野生動物 法律では農家を守る項目はないようです
野生動物は、法律でしっかり保護されています
やはりこちらも線引き・・・生活圏のすみ分けが必要です
環境庁でなく農水省までが、野生動物の個体数をまず確認し、適正な規模を維持するという流れが主流になってきたようです
駆除か囲い込みか 駆除は必要の範囲内で、が原則です
また、実際に猟をする方も高齢化が進んでいます
殺生することなく野生動物との共存を図るには?
彼らの生活圏の範囲に追い込むこと・・・・人の生活圏と線を引くこと
その範囲で生活できる数の個体しか存在しない、イヤ出来ないと言う自然の摂理が働く
その範囲を何処までと言うことは別にして、考え方は囲い込みでしょう
以前の環境なら、野生動物の住む世界と人間の住む世界の間には、緩衝地帯があったのですが、昨今は開発が進み、その緩衝地帯が無くなったことも獣害が増える原因でしょう
  →  先人の知恵と努力
具体的な対応は? 対応の考えの基本は、予知・予防です
被害が発生してからの対応では手遅れです
風邪を引いてから医者にかかっても、目先の熱冷ましとか、咳止めとか、体力を落とさないような対応でしかありません
風邪を引かないための対応・・・・インフルエンザならワクチン接種がとても有効なことは周知の事実です
これをしておくかどうか・・・です
鳥獣被害対策とて同じです
彼らを寄せ付けない予防と、もし寄りつかれた場合は早期の追い出しが欠かせません
被害を被ったあとで、なにか装置を置いたら何とかなる・・・・そんなものではありません(自然は、人間の身勝手でなんとかなるような甘いものではありません)
日頃は、「台風」を例えにこのお話をさせていただいています
彼らを寄せ付けない地域作り
  行政を中心に、柵作りから作付けの工夫まで各種提案されています
予知・予防により地域を守る
  テレメトリ発信器を利用した接近警戒システムをご提案しています
再び駆除へ!? 最近の動き・・・報道などから
中山間地域(に限らずかも知れません!)における高齢化・過疎化の動きは止まることなく、平成の市町村大合併以降むしろ進んでいるようです
こと獣害対策については、担う人
 ・罠を仕掛ける人
 ・猟をする人
 ・追い払いをする人
いずれも「鍵」は行動する人なのですが、この人がいないという実体がそこここに見られるようになりました
限界集落どころか、限界町村かも・・・若い女性のこの先の減り方が地域の大きな問題になる様子が最近大きく取り上げられていました
こんな状況の中で、野生動物との共存という理想を追うことは難しくなったと言えるでしょう
大型の捕獲檻(捕獲施設)、あるいはその捕獲の自動化など、またここまでの獣害対策とは一線を引いた対策の提案をしなければいけない状況に感じます
私どもに出来る範囲ではありますが、檻メーカーさんとも協業し、色々実験をスタートしました(2014/06)

敵を知る有効手段は? 何を言っても敵対する相手を知ることが一番
相手の生活(行動)パターンを知ることが対策(作戦)のスタートです
この場合、電波発信機(テレメトリ発信器)の利用が有効でしょう
いわゆる電波探索で、目では見えない隠れた敵(目標)を探します
テレメトリ発信器 使用する相手によっていろんなもの(いろんな形態のもの)があります
具体的製品、基本的な利用方法などは、こちらでご紹介しています
電波発信器を使った
      獣害対策
システムとして構築したものと、原始的な使い方に二分されます
野生猿  サル接近警戒システム
こちらは、システムとして完成されたものです
産官学・・・当社におけるこのコラボレーションの成功例第一号です
特許出願を行い取得が出来ました(特許第4070747号)
人間と同じ日中に行動(夜間はお休み!)する、すなわち対策する人間側にとって都合の良いこと、そして洞察力はないが記憶力はしっかりある賢いところを逆手にとります

ネーミングも決まりました
猿人善快(えんじんぜんかい)」
エンジン全開・・・というスピード感ある普及を願ってという語呂合わせもありますが、今は引退された過去の老仏、阿閃(あしゅく)如来さまゆかりの「善快国」にちなんで、猿と人が善く快い関係を保つことを期待したネーミングです

『猿人善快』TOPページ こちらに入口をまとめました
 イノシシ  原始的な使い方・・・相手を追いかける(敵の位置を知る)手段として使用します
昼間彼らがどこで寝ているか、ほとんどの方はご存じありません
昼間の彼らの居場所が分かれば、日中に追い払い・駆除などの対応が出来ます
誰だって寝込みを襲われるのは嫌ですから、その効果は高いと思われます
夜行性動物による被害を寝ずの番で守るようでは、人間の方が持ちません
また、より人里から離れたところまで追いやることで、少なくとも通勤時間が長くなるだけ人里の滞在時間は短くなる、すなわち被害は減るという計算が、きっと成り立ちます
タヌキ  タヌキの被害対策と言うか行動域調査の研究事例を目にしません
現実は、牛舎に大量のタヌキが出没
病気の伝染など不安要素が・・・トレーサビリティで問題視されてます
タヌキは、犬の仲間ですから、狂犬病を媒介します
また、畑でも被害が出ています
彼らがどんな病気の原因を持っているかも分かりません
サルと違って、こちらの捕獲は楽そう・・・でも誰も本気で取り組みはなさっていらっしゃらないようです 
 アライグマ  京都ほかで、国宝級の仏閣など被害に遭っていることは既に色々報道されています
外来種で、本来に日本に存在するはずはありません
某アニメで人気となりペットとして飼ったものの、その凶暴さ(イメージの違い?)から放野したものが繁殖? 最近そこここで被害を耳にします
手が器用で、タヌキの被害などとの違いは一目瞭然です
外来種でもあり、誰もその生態を知りません
テレメトリ発信器を装着して調査が始まっています

モグラ避け装置
(販売中止)
取り組みとしては一番早かったのがこのモグラ避け装置
1年間、県農業総合センター農業試験場のハウスで使用してもらった結果がGood!!
マスカットの有機栽培農家での結果もGood!!
いよいよ試作品から実用品の製作に!?
少ない台数で広範囲をカバー・・・ハウス向けに設計したものです(一工夫することで露地栽培にもハウス同様に有効です)
使用数が少ない=ローコスト という計算が成立します
2003/08/07特許申請手続きを完了し、販売をスタートしました
※中国で調達していた機材の入手が出来なくなり生産を中止しています(2006年7月)

■予防には効果抜群です
■既に侵入された場合、下手に取り付けるとそこから出られなくなってしまいます
 既に侵入されている場合、本装置設置の前に、彼らをその場から追い出すことが必要です
 侵入道はおおよそ分かるでしょうから、その方向に追いやっていきます
 水攻めでもいいし、追いやるように遠くから本装置を取り付けて網で追うようなやり方でも良いと思います
 いきなり本装置で出口をふさがれると、その場から出ようにも出られなくなってしまいますので、設置に際してはご注意を!!


=意外な結果=
モグラ避け装置・・・動作を目で確認できるようにLEDによる表示をひとつ付けいています
このピカピカ表示がタヌキは怖いらしく、モグラ避けを設置したところにタヌキが寄りつかなくなったというレポートがあります
確かに、夜は動物の目は光って見えますから、なにか他の動物がそこにいるように思うのでしょうね

意外な効能は、
タヌキ避け!!








キツネが激減したことが色々と影響(その前にはオオカミの絶滅が・・・)
イノシシの天敵はオオカミ、ウリ坊(イノシシの子ども)はキツネが狙います
タヌキや野ウサギもキツネに狙われます
そのキツネの激減でイノシシをはじめ、野ウサギまでも数が増えて、人の生活圏に姿を見せるようになってきました
かといって、オオカミやキツネを野に放すわけにもいきません
バランスをどうとるのか、自然を相手に難しい問題です

モンシロチョウ対策 無農薬栽培への挑戦 まずはキャベツあたりから!?
集まるのは、どうもカラシ油の臭いに呼び寄せられるようで、そうであるなら特定の場所(ほ場から離れた場所)に集めることも可能ですね

ハト・カラス対策 これは色々と言われていますし、実行もされています
▼団地・アパートでは、ハトの糞害
▼ゴミの収集場所では、カラスの害・・・
どこまでやっても良いか?という問題はあります(最後に記述)が、簡易なそれこそどなたにでも出来る対策をひとつご紹介いたします(あまりこの手法は話題になりません)
なぜ、鳥か? を逆手にとった方法です
空を飛ぶから鳥であって、彼らにとって何が一番大切かと言えば、それはもちろん羽根です
ソーラーパネルにロッドが付けてあるのを目にされた方も少なくないと思いますが、あれも鳥が留まって糞をすることで、パネル表面が汚れて発電能力が落ちることを避けることを目的に、取り付けられているものです
鳥にとっては、羽根が一番大事なことは先に書きました
その大事な羽根に「もの」が当たることを嫌うことから、効果がある鳥害防止策なのです
さて、本題・・・
バケツに水を汲んで中性洗剤を薄めます
それをいつでも使えるように用意しておきます
鳥が集まってきたら、その鳥たちにこの中性洗剤入りの水をかけるのです
鳥の羽根は油に守られています(この油が臭い!・・・余談)
だから雨の日でも空が飛べるのです
中性洗剤により油が流されてしまうと・・・・濡れた状態で、いつも通りには飛べなくなってしまいます
当分その場所には近づきません(一生こないかも知れません)
昨今の環境問題で、中性洗剤をそこここで流すというのは問題になるでしょうが、殺生をせずに鳥害を防ぐという、もう一方にある自然保護の観点からは、ひとつの方策だと思い、ここにご紹介します

このシステムは、獣害対策だけを目的にしたものではありませんが、イノシシなどの侵入を感知する仕組みは最初から組み込んでいます

具体的には、左写真のように、センサー付きのライト・・・音感センサーも内蔵し、150W2灯のものを2方向に向けて設置しています
このセンサーライトには、接点出力があり、この出力を利用して、センサーが働いた場合、そのことをmailで通知する仕組みを作って併用しています

センサーライトの下に見えるのは園地入り口方向に向けたカメラで、遠隔でモニタすることが出来ます
遠隔農業・・・自動化を目指したものではなく、すぐ側に人がいなくても出来る農業・・・園地に通いで出来る農業を目指したものです
花卉・果物は、山上げするケースが多く、また若い人の就業を考えた場合、企業による農業参入を考えた場合、旧来の農業スタイル・・・生活の場と園地が一緒ということは、正直考えにくいことです
生活の場と離れた園地で農業生産を効率よく(再現性高く)するためのひとつの仕組みとして設置した仕組みです
写真の園地では、ピオーネの出荷が終わりましたが、この間のイノシシ侵入はありませんでした
ここには、サルは居ませんが、頭の黒い二本足?も現れませんでした
ステーなど針金・ワイヤーなど多数張っているせいか、トビなど鳥の被害も生じていません
野生動物にとって、居心地の悪い園地となっていることには違いないようです

遠隔農業のページで、もう少し詳しくご紹介しています

なぜか最近、自然・農業関係の話題が多い当社です
やはり、生まれがイナカのせいでしょうね、きっと!!


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