JRC NSD-505

電源配線が不明で、通電できていません!
1978年の発売 ¥395,000 だったと思います
アナログ設計最後の無線機(送信機)と言って良いと思います
すでにトランシーバーが主体となったマーケットに残った、貴重なセパレート機(送信機)です
BCLファン、あるいはセミ・プロニーズで、人気もあり市場に出回る数もそれなりにあったNRD-505という受信機と組み合わせる形での登場で、オール・ソリッド・ステートの走りでもあったのですが、如何せんこの価格ではそうそう売れるものではありません(実際、販売台数は少なったと思われます、情報がありません!)
当時のことですから、まだWARC対応はありません
340w x 140h x 300d  重量約9.5Kg(アルミシャーシ・ケースの採用で軽量!)
電源は内蔵せず、13.6V20Aの電源供給が必要で、純正の電源オプションとしては、NBD-505という外付けの装置がありました
受信機との共通は、VFO周波数だけですから、バンド切替ごとにトランシーブのゼロインが必要です(その昔の、八重洲 FLdx400/FRdx400の、コンビネーションみたい)
決して使い勝手は良くありません(鳴き合わせに、慣れても数秒必要でしょう)
VOXに関係したツマミすべてがフロントパネルに用意があるのも珍しい?
ALC表示メータの用意はなく、代わりに「OVER MOD」のLED表示の用意があります(尖頭値表示を意識?)
この後、NSD-515というVFOをディジタル化した送信機が発売され、そのものがHF送信機として最後の製品になったように思います(トランシーバが主役の時代になった!)


シャーシ上面
JRCお得意の、ファイナル部以外全てマザーボードに差し込む形でユニット化された構成です

こちらは、受信機 NRD-505同様に、アルミシャーシで構成されています
もちろんケースもアルミです

余談ですが、後継のNSD-515にあっては、シャーシ・ケースともに鉄製になっていて、重量も11.5Kgと重たくなっています
PTO部のUpです
構成は、オール・ソリッド・ステートなのですが、アナログVFOが採用されています
まだディジタルの波は押し寄せてきていません

そのPTOですが、堅牢なダイキャストケースに収められています

2.455〜3.455MHzが発振周波数です
シャーシ底面です
JRCお得意のマザーボードによる構成です
でかい外付けのリレーも、こうしてヒートシンクの隣に配置されると全然不自然なサイズには見えません
終段は自然空冷で、ヒートシンクは大型のものが採用されています
今回最大のネックというか「壁」
電源供給方法が分かりません
多極コネクタで容量を稼ぐ、多ピン並列接続だけではありません
コネクタ内でジャンプ配線がありそうに見えます

ヒロセ・コネクタ(プラグ側)
HRS S-1316-CTA 
こちらも今となっては貴重なのですが、それ以上に、コネクタ配線が分かりません
情報を探しているのですが・・・

稼働を目指す目的から、電源接続が不明というのは最大の難関です
もし、こちらにお見えの方で、回路図など電源接続の様子が分かる資料をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひお声がけをいただきたくよろしくお願いいたします
コネクタ HRS S-1316-CTA これも探していますが、こちらは最悪、他の持ち物から流用することができます
 2025.05  JA4FUQ
無線機歴史博物館に 戻る


週間クールサイトに選ばれました
無線LAN専門サイト
青電舎:担当 堀
   Mailは seiden_atmark_po.harenet.ne.jp (お手数ですが、_atmark_を @ に直して下さい)
      お電話では、(086)275−5000 
      FAXは、0120−545000
      〒703−8207 岡山県岡山市中区祇園433−6