特定小電力無線
特定小電力無線局
総務省による「特定小電力無線局」の定義
総務省で定める一定の条件を満たした無線設備であれば無線従事者資格も無線免許も不要
このため、広く一般に利用されています
一般には、資格・免許不要の無線機(トランシーバー)という認識の方がほとんどと思います
電力が小さいため、飛距離も見通し最大1Km程度ですが、小型軽量で安価というメリットもあり、レジャーや、交通整理・店舗運用など、広く利用されています

同時通話タイプ(1mW)は、スタジオや点検業務・クレーン現場などで活躍しています

日頃あまり意識していらっしゃらないと思いますが、先にご紹介した音声通話以外にデータ通信の世界でも広く使用されています
見通しの悪いカーブで、夜間順番に点灯する警告灯、オリンピックなどイベントで同期して上がる花火の点火制御なども、この種の無線装置が使用されている例があります
ファミレスなどで、テーブルに置いてある呼び出し装置も、きっと特小無線機です
また計測/制御分野でも多く使用されています
おなじみ車関係では、ドアロックだけでなく、タイヤ空気圧の異常検知通報(USでは装着必須)などにも使用されていますし、ガレージなど電動シャッターのリモコンにも使用されています

センサとして移動体検知・・・赤外線・超音波によるセンシング同様に

運用に、資格や免許は不要
ということは、使用目的も問われませんし、電波利用料の負担もありません

特定小電力無線の現状
使用できる周波数や電波形式は、目的によってあらかじめ決められています(技適 ARIB STD-T※※)
送信出力は、10mW以下(送信は、3分で一度切れます 連続送信できるのは1mW以下)
一般に、アンテナは送信機の一部・・・アンテナを含めて送信機として技術適合審査基準の対象となります

免許不要で誰でもが利用出来る、送信機側は制限がある(電力・アンテナ)が、受信側においては制限はなく、アンテナの工夫で2000m以上の通達範囲が得られるとなると、双方向を求めなければ、この小さな電力の無線装置でもいろんなシーンでの活用が考えられます

特定小電力無線の今後
現在の10mWと言う電力制限が、1W(1000mW)まで引き上げられます
消費電力が増える(伴って形状が大きくなる)など目的によってはメリットがないかも知れませんが、一般に考えればより遠くまで飛ぶようになるわけで、そのメリットは大きかろうと思います
現状の10mWがそのまま1Wまで使えるようになるかどうかは分かりません(具体的な規格の検討/統一はまだこれからです)
テレビ地上放送のデジタル化で空いた周波数の新たな利用と言うことになるのかも知れません
まず第一弾として、動物の位置検知通報用として交付された、ARIB STD−T99 に関して、1Wまでの増力が許可されました(2012.07) 
今後の動きに注目です!
  
特定小電力無線(特小無線を使用した)装置の一例
おなじみ トランシーバーです

このようにレジャー/店舗向けのものから
・完全防水型の業務用
3者同時通話型
など目的別にいろんな機種があります

一般に、筐体が大きく(金属を多用した)長いアンテナのものが良く飛びます
音声通話もシステム化を図ると・・・ 
緊急放送システム 『S001』
既存の放送設備を最大限活用します
無線機から放送設備をキックして直接放送が可能になります
もちろん無線機間の通話
 1.グループ
 2.個別
の各呼び出しができます
また緊急時には、無線機の緊急操作(ボタンを長押し)をすることで警報を発することができます
学校あるいは量販店舗などに、ご利用先があります

写真は、小学校の放送室に設置された親機です
 
  集落/戸別放送の無線化
写真は、専用受信機の例です(半径200〜300m程度をカバー)

地域の危険場所から直接放送したいと言うニーズにもお応えできます(公民館・放送柱までいかないと放送できないでは、いざというときに役立たない、と言うお声から)
既設の防災放送を取り込んで再放送(再送信)させる仕組みの構築も可能です

特小の代わりに、登録型無線機など使用すれば1km以上の範囲をカバーすることが出来ます
 

無線の持つ同報性を活かします
既存の無線グループに、1台追加するだけで情報の共有が出来ます
また、発生側で音声化するため、受信側に特別な仕組みは必要ありません
音声通知オプション =温度編=

無線機に接続して使用する温度検知通報装置です
あらかじめ設定した閾値温度を超えると音声で通知します
また変化が分かるように、検知温度をそのつど音声で通知します
単純な温度
  設定温度を超えました
  現在の温度は○℃です
露点温度
  結露に注意して下さい
  ○℃以内で露点温度です

安価な温度センサと、高精度な温湿度センサの2種類に対応しました

各種センサに対応できる可能性があります

無線機への対応についても幅広く設計しました(当面、ICOMトランシーバーを対象)
以下は、音声通話ではなくデータ通信です
動物の位置検知通報用テレメトリ発信器 
適法第一号 『LT−01』



行動域調査
猿害対策
それぞれの使用分野について、詳細をご紹介しています
檻/罠管理用無線装置【適法】
OS−01・HR−01

その場まで行かなくても、なにかかかっている様子が判断できます
鳥獣害対策の後退・・・見回りが大変だから檻・罠を仕掛けない、と言うことにならないことを願っての製品化です
ある意味、過疎/高齢化対策です
最近、鳥獣対策を地域の活性化にジビエの取り組みが盛んになってきました
より新鮮なネタをというニーズにもお応えできそう・・・
見通しで800m程度先まで受信できます
 
センサ情報収集システム『Beee』

気象計測は、Davis装置を使用し、ハウスや倉庫など多点の温湿度計測、あるいは土壌中心の計測などに活躍します
Beeeは、おおよそ500m程度をカバーします(中継可能)


Davis製品も、国内適法 技適取得ができましたので、設置が楽・・・、多くのセンサが利用できる・・・ワイヤレスVantagePro2(jpモデル)をご活用下さい
 
『ばか騒ぎ』315
重機/建機周辺の安全管理補助具です
NETIS登録:技術評価点が得られます

DC12〜24V車両に対応
単純な仕組みですが、確実にオペレータに接近意志(存在)を伝え、また伝わったことの確認を得ることが出来ます
 
土石流発生通報システム

写真は、初回試作機です
本体より大きく見える箱は、無停電装置(バッテリとチャージコントローラなどを内蔵)

製品では、雨量計測機能(警報対象)を標準装備しました(転倒升は別売)
時間と雨量を設定して、設定値を超えた場合に警報を発することが出来ます
降り始めから降り終わりまでの雨量、1日の降雨量の計測(表示)も可能です
警報発生時間を表示(土石流発生と雨量による警報を別表示)することができます
 ネットワーク化
 なんと、アナログの特小無線をIP化して、離れたところを結ぶ中継器が登場
今のところIC-4400(L)にしか対応できませんが、そのうち個別対応する製品も発売されるのではないかと期待をしています
こちらが、対応する現時点で唯一のトランシーバです

アンテナ長さにより、飛距離が異なります
左写真は短いアンテナモデル IC-4400 です
ロングアンテナは、ショートアンテナの3倍くらい長くなります

IP67 防塵・防水性能を有します
タフさは、スマホとは比較になりません
こちらが、中継器/リピーターです
LAN/LTE接続対応という極めて珍しい?モデルです

LAN上で最大6台の連結が可能

電源は、付属のDC12Vアダプタ、もしくはPoE
オプションで、PoE給電アダプタ、内蔵バックアップ用リチウムイオン電池パック(非常時用)

中継器/リピーターを介することで、飛距離は単純計算で2倍になります

  LAN接続により、例えばビルの階層を超えた通話も可能になります
  LTE接続(au/docomo選択)により、日本全国が通話圏となります
 


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